Mrs. GREEN APPLE「lulu.」MVの主なロケ地は、静岡県・西伊豆町 仁科の浮島(ふとう)海岸付近と、稲取細野高原が有力と考えられます。
Mrs. GREEN APPLE「lulu.」は、モハーの断崖を思わせる切り立った断崖の空撮から始まります。
その後も、広大な草原や島を望む海岸、高い木々の森、湿原のような風景が次々と映し出され、海外で撮影されたかのような印象を受けた人も多いのではないでしょうか。
映像にはVFXによる演出が加えられている可能性があり、実際の風景以上に壮大で海外のように見える構成になっています。
なぜ日本で撮影されたはずのMVが、ここまで「外国のよう」に見えるのでしょう。
ロケ地情報に加え、映像演出や歌詞の世界観を手がかりに、その理由を読み解いていきます。
この記事を読んでわかること
- Mrs. GREEN APPLE「lulu.」MVの判明しているロケ地
- MVが海外に見える理由と映像演出の工夫
- 歌詞に込められた「帰りたい場所」というテーマ
- ロケ地と世界観がどのように結びついているのか
Mrs. GREEN APPLE「lulu.」MVロケ地はどこ?
Mrs. GREEN APPLE「lulu.」MVのロケ地は、地形や景観の一致点から静岡県の【稲取細野高原】と【西伊豆町・仁科浮島海岸周辺】が有力です。
MV公開直後から、その圧倒的なスケール感により「海外ロケではないか」という噂が絶えなかった本作。
公式からの正式な発表はありませんが、映像を調べた結果伊豆近辺で撮影されたと推定しました。
SNSで話題の「海外ロケ説」を徹底検証
ロケ地は大森さんのエックスの投稿から海外(ハンガリー)との推測が飛び交いましたが、日本で行われたと推定ます。
ファンの間で「ハンガリーなどの海外で撮影された」という推測が広がった背景には、大森元貴さんの公式X(旧Twitter)での発信がありました。
- 本人のポストと物理的な矛盾: 2025年5月3日のポストにて、大森さんは「私は今ハンガリーにいます」という文章と共に、草原での自撮り写真を公開されています。
しかし、これはオリコンニュースによるとキリン『淡麗グリーンラベル』のCM撮影のためであることが明らかになっています。
さらに翌日には「ハンガリーは一人です」との投稿があり、バンドメンバー不在でMV撮影をこの時に行った可能性はかなり低いと思われます。
- 制作クレジットが示す決定的な証拠: 本作のスタッフクレジットを確認すると、ロケーションコーディネーターとして以下の3名の名前が記されています。
- Fumiyoshi Shimada (MERCURY)
- Ryuta Hirayama (MERCURY)
- Riko Yamagata (MERCURY)
この「マーキュリー(MERCURY)」という会社は、日本国内のロケーションコーディネートを専門とするプロフェッショナル集団です。
マーキュリーの海外ロケの手配実績情報はなく、日本の広大な絶景を知り尽くした国内のスペシャリストが関わっているという事実は、「本作が国内で撮影されたものである」という極めて強力な裏付けと言えるでしょう。
伊豆・稲取細野高原で撮影されたシーン
MVに登場する広大な草原やなだらかな丘陵地は、静岡県東伊豆町にある稲取細野高原の風景と一致する点が多く見られます。
細野高原は東京ドーム26個分の面積があり、標高約800mに位置し、遮るものの少ない地形と広い空が特徴です。
そのため天候や撮影アングルによっては日本国内とは思えないスケール感の映像を生み出すことができます。
実際に細野高原の写真とMVのカットを比較すると、起伏の形状や草原の広がり方がよく似ており、ロケ地として使用された可能性は高いと考えられます。

真ん中の丘の形、その横の樹木の並びがよく似ています。
なお、MVにはVFXアーティストのクレジットが確認されているため、背景の切り立った山脈は合成である可能性が高いです。
テレビドラマや映画など映像作品のロケ地にも多用されています。
ゆるキャン△ SEASON2(アニメ)
ハルノヒ / あいみょん(MV)
日本沈没(映画)
いなくなれ、群青(映画)など
【DATA】
住所:〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取
公式サイト:https://itospa.com/spot/detail_54003.html」
アクセス:
駐車場:第1駐車場(無料・約100台)があります。
電車・バス:伊豆急行線「伊豆稲取駅」からタクシーで約15分。
※秋のススキ見頃期間は、駅から有料のイベントシャトルバスが運行されることが多いです。
車:国道135号線「稲取」付近から山側へ入り約15分。
西伊豆・浮島(ふとう)とされる海辺のカット
MV後半に登場する海を望む風景については、西伊豆町仁科浮島(ふとう)近辺で撮影されたと思われます。
海外の景勝地を連想させる荒々しい岩肌ですが、浮島海岸特有の火山活動による岩の形状(柱状節理など)が、背景の景色と酷似しています。
これも独自の考察ではありますが、地形の一致度は非常に高いと考えられます。
【DATA】
住所:〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2217(駐車場)
公式サイト:西伊豆町観光協会公式サイト(浮島海岸)
アクセス:
車:東名「沼津IC」より伊豆縦貫道・国道136号線経由で約1時間30分〜2時間。
駐車場:浮島海岸 駐車場(約20台)が海岸のすぐそばにあります。
バス:伊豆急下田駅または修善寺駅から東海バス(松崎・堂ヶ島方面行)に乗車、「浮島」バス停下車。
MAP
少年と少女が見上げる苔に覆われた石の壁は室岩洞?
歌詞「瞳の裏にいつも君がいる」の部分で映し出される切り立った岩のような壁は石切場のようです。
候補としては群馬県の室岩洞、もしくは静岡県の室岩洞ではないか?という声が上がっています。
どちらも石切場として使用されたいたものなので雰囲気はよく似ています。
公式での発表はありませんが室岩洞は浮島海岸から車で10 分ほどの距離なので伊豆可能性のほうが高そうです。
#異世界に繋がってると思われる写真を上げる見た人もやる
— yully (※固定ポストの署名にご協力ください✍️) (@yullyart) March 17, 2024
伊豆の松崎の石切場
「室岩洞」のダンジョン感。 pic.twitter.com/zsDJ7r6Zd9
【室岩洞data】
住所:〒410-3618 静岡県賀茂郡松崎町道部371
公式サイト:https://izugeopark.org/geosites/muroiwado/
アクセス;伊豆急行伊豆急下田駅から東海バス堂ヶ島行きで50分、松崎でタクシーに乗り換えて10分。
実際にロケ地周辺を訪れる場合、西伊豆エリアは公共交通だけだと移動がやや大変です。
複数スポットを回るならレンタカーがあると時間に余裕が持てます。伊豆での移動手段を事前に確認しておくと、聖地巡りがぐっと楽になります。
このように、本作のメインロケ地は静岡県内の「伊豆エリア」に集中している可能性が極めて高いと言えます。
一方で、ファンの中で話題となった「別の場所」についても整理しておきましょう。
釧路湿原の噂と映像、その他のロケ地について
一部で名前が挙がっている「釧路湿原」についても触れておきます。
幻想的な草原に蛇行した川、湿地のカットは北海道の釧路湿原を彷彿とさせますが、これらはメインロケ地での撮影ではなく、世界観を補完するために挿入された「素材映像(インサートカット)」であると推測するのが自然でしょう。
また、少年と少女が二人で並んで座っている海岸や、度々登場する杉林についても調査しましたが、特定の場所は判明しませんでした。
雪山が見える海岸線などは、後述するVFX(CG)による演出、あるいは伊豆周辺の林を活用した撮影であると思われます。
Mrs. GREEN APPLE「lulu.」MVが海外ロケに見える理由
日本の実在ロケ地にVFX処理・色調設計・キャスティングによって、現実と非現実感が混ざり合う国外の風景のように見せているためです。
外国人キャストによる舞台の非特定化
このMVが日本国内の撮影でありながら海外の物語に見える大きな要因の一つが、外国人キャストの起用です。
登場人物の多くは明確な国籍や時代背景を感じさせない装いで描かれており、日本的な生活感が排除されています。
その結果、映像から「日本である」という判断材料が意図的に削ぎ落とされています。
また、牧師、商人、踊り子、天文学者といった職業的役割で人物が配置されている点も特徴的です。
人物の国籍や個性よりも、「物語の中での役割」が強調されることで、どこかの国を舞台にしているという意識が薄れ、このMVはファンタジーやゲームの世界のように描かれています。
こうした演出は、視聴者に「ここはどこなのか分からない場所」であり物語に入りやすくさせていると思われます。
結果として、実際には伊豆で撮影された風景であっても、異国の地や異次元の世界として自然に受け止められる構造が成立しているのです。
VFXクレジットが示す映像表現の拡張
「lulu」MVのクレジットにはVFXアーティストの表記があり、映像表現にデジタル処理が用いられている事実が確認できます(参考:Mrs. GREEN APPLE公式YouTube MV概要欄)。
MVに出てくる遠くの切り立った山々、幻想的な水辺の風景が日本から離れた壮大な世界観を表しています。
実際のロケ地である稲取細野高原や西伊豆の海辺は、それだけでも雄大な自然を有していますが、画面内ではスケール感がさらに誇張されています。
山並みの奥行きや空の広がり、水辺の距離感などは、実景にVFXを重ねることで「現実よりも壮大な世界」として再構築されているように見えます。
視聴者は「海外で撮られた壮大なMV」という印象を受けやすくなります。
ロケ地から読み解く「lulu.」MVの世界観
このMVのロケ地は、物語の舞台を限定しないために選ばれていると考えられます。
特定できない風景が生む余白
「lulu.」MVに登場する風景は、日本国内で撮影されているにもかかわらず、どこの国とも断定しにくい特徴を持っています。
山や海といった自然要素は明確でありながら、街並みや文化を特定できる情報は極力映されていません。
この場所が分からない感覚こそが、MV全体に余白を生み出しています。
舞台をあえてぼかすことで、物語は特定の土地や文化から切り離され、より普遍的なものとして受け取られます。
視聴者は「これはどこか」を考えるよりも、「この世界で何が起きているのか」「自分はどう感じたか」に意識を向けやすくなります。
その結果、MVの意味は一つに固定されず、見る人それぞれの経験や記憶と結びついて解釈されていきます。
ロケ地選定も、観光地としての分かりやすさより、世界観を邪魔しないことが優先されているように見えます。
風景そのものが主張しすぎないからこそ、物語や感情が前面に出る構造になっていると言えるでしょう。
ファンの間で語られている象徴的な解釈
「lulu」MVについては、ファンの間でさまざまな象徴的解釈も語られています。
たとえば、登場人物たちを「バベルの後の世界」に生きる人々になぞらえたり、物語全体を輪廻転生の過程として捉える見方などがあります。
職業的役割を持つ人物配置や、旅立ちを思わせる構図が、こうした読みを後押ししているのかもしれません。
ただし、これらはあくまでファンによる考察であり、公式に示された設定ではありません。
MVや歌詞には明確な答えが用意されていないため、象徴的な解釈が生まれる余地が残されています。
その点も、この作品の特徴の一つです。
「lulu.」MVが描く世界観は、どこか時間がゆっくり流れる場所でした。
西伊豆には、観光地というより“静かに過ごすための宿”も多くあります。
ロケ地周辺を訪れるなら、日帰りではなく一泊して余韻を味わうのもひとつの楽しみ方です。
Mrs. GREEN APPLE「lulu.」MVロケ地、世界観のまとめ
本記事では、Mrs. GREEN APPLE「lulu.」を、映像・世界観を軸に考察しました。
「lulu.」は特定の人物を指す名前というよりも、失ってしまった大切な存在や、心の奥に残り続ける記憶そのものを象徴しているように感じられます。
海外のようにも見えるロケ地や、場所を特定できない風景は、物語の舞台を限定せず、誰の記憶にも重ねられる余白を生み出しています。
また、「lulu.」という言葉が持つ「愛しい存在」「純粋さ」といった多言語的な意味も、楽曲に込められた祈りや後悔の感情と自然に重なります。このMVは明確な答えを示す作品ではなく、視聴者それぞれの心にある喪失や愛情を静かに映し出す作品だと言えるでしょう。


