フジドラマ大奥も佳境に入っていました。
ドラマではお知保の方は長男竹千代を出産、お品は次男貞治郎、倫子は今の所はまだ子供を産んでいません。
実際に11代将軍になったのは誰の子供だったのでしょうか?
お知保の方の子供、お品の子供がどうなったのか?最終的に将軍には誰の子がなったのかを順番に追ってみたいと思います。
お知保の方の子供竹千代は将軍になれる?
ドラマでも一番最初に生まれたのはお知保の方の男の子、竹千代と名付けられました。
1762年竹千代は誕生します。その御台所の手によって育てらることになりました。
倫子は1771年に亡くなっていますので9歳まで倫子に育てられたということになりますね。
竹千代は幼年期より聡明で、武道にも長けた少年に成長します。
政治に参加する意欲も強く時折老中田沼批判もするようになっていきました。
1779年17歳、鷹狩りの途中で突然体の不調を訴え、3日後亡くなってしまいます。
家治はしばらく食事もできなくなるほど憔悴してしまったといいます。
あまりに急に亡くなったので田沼や御三卿の一橋家・徳川治済が家基を暗殺説が浮かび上がりますが、真相はわかっていません。
意次批判をしていたと言う家基が将軍になったら自分の立場が危ういと田沼が毒殺を決行しても不思議ではありませんね。
ドラマの大奥の田沼を見るとさもありなんというお話です。
お品の方の子供貞治郎はどうなる?
高岳・意次がお世継ぎ候補にしようと躍起になっているお品の子供貞治郎は将軍になれたのでしょうか?
お品は1762年に次男となる貞治郎を生みました。長男竹千代出産のわずか2ヶ月後のことでした。
しかし貞治郎は生後3ヶ月で亡くなってしまいます。死因はわかっていません。
将軍になったのは一橋家の家斉だった!
11代将軍になったのは家治の血をひく子供ではありませんでした。
子供がことごとく亡くなってしまい、かといって新たに側室を持つ気がなかった家治は一橋家から長男の豊千代を養子にもらうことになります。
ここで家治の血は断絶してしまいます。
一橋家は8代将軍吉宗の四男である徳川宗尹(むねただ)の家系。宗尹は家重、宗武と兄弟です。
その息子の子供ですから家治、定信とはいとこの子供、と言う関係になるわけですね。
家治が亡くなったあと、この家斉がわずか15歳で11代将軍になるわけです。
継承権で言うならば松平定信の方が上になるのですが田沼意次と徳川治済が手を組んで家斉を養子にするように家治に進言しているのです。これで松平定信が次期将軍になることは難しくなりました。
さて徳川家斉は、どんな人だったのでしょうか?
徳川家斉は父は徳川治済、母は側室お富の方の息子です。お富の方は家治時代の大奥の奥女中で治済にみそめられの側室になったようです。
家斉は11代将軍となった後田沼意次を罷免し松平定信を筆頭老中に任命します。
これは15歳の家斉主導の任命ではなく、まだ若い家斉の繋ぎにと御三家が決めたもののようです。
史実では松平定信は優秀と認められながらも将軍職に就くことはなかったのです。
実は家斉はドラマの松平定信のモデルにもなっている?
徳川家斉は、家臣達にしばしば、蟹・鶏などの生き物を集めさせ、家臣達が見ている前で、にこにこしながらそれらを踏み付けたり、握り潰したりして殺していたと言う逸話があります。
もしそれが本当なら倫子の前で「どんぼの羽をむしったり、握り潰したり」「かわいそう」の意味がわからなかった定信の少年期と重なりますね。
ドラマは定信と、家斉があわせてキャラクターを作っているようです。
15代の中で最も子供を多く作った将軍
家斉が最も有名だったのが特定されるだけで16人の側室を持ち、53人の子供がいたと言うことです。(男子26人・女子27人)
その半分が成年までは生きられなかったと言われています。
これは歴代の将軍の中でダントツに多く子を成した将軍と認定されています。
家治とは正反対の絶倫将軍だったのですね。
家治には弟がいた?
ドラマでは描かれませんが、もう一人将軍になれる血を持つ人物がいました。
実は家治には腹違いの弟がいたのです。
弟は1745年生まれ。母親は家重の側室お遊の方。
幼名万次郎といい改名して徳川重好となり、御三卿の一つ清水徳川家の初代当主となりました。
家治と8歳違いの異母弟です。
家治の母お幸の方は9代将軍家重がお遊の方を寵愛するようになったので家重と不仲になっています。
つまり、家治にとって弟の母親はあまり好ましくない人物だったではないかと思われますが、弟の重好とは仲が良かったようです。
将軍になってから重好の家に何度も尋ね、時には倫子も伴って行ったこともあるようです。
本来なら家治が亡くなったのち重好が将軍となるのは血筋からして正当だったのですが田沼意次と徳川治済の策略により阻まれてしまったのです。
重好には子供がいなかったので、たとえ将軍になれたとしても次の将軍は家斉が将軍になっていたのかもしれません。
ドラマでも重好が出てきて家治と倫子に少しでも安らぎを与えてくれるといいのですけどね。
ドラマでは誰が将軍になるのか考察
さてドラマでは誰の子供が将軍になるのでしょうか?
現在はお品が長男、次男をお品が産んだところですね。
まずどう考えても松平定信は将軍になれないでしょう。歴史上家治が死んだ後、活躍した人物です。
ドラマがフィクションであったとしてもそこまで改変はできないでしょう。
倫子は歴史では2人の女の子を産んでいるので除外。
やはりお知保の子がお世継ぎの本命でしょう。
まとめ
お世継ぎは一体誰の子になるのでしょうか?
史実を元に考えると
倫子が産んだのは女の子二人、しかも幼くして亡くなっているので倫子の子供がお世継ぎになることはないでしょう。
お品の子は3か月で亡くなっているので無いかと思います。
やっぱりお知保の子が本命ですが、史実と同じように将軍になる前に亡くなってしまうのではないでしょうか?
ただ家基がなくなるのは倫子が亡くなってからのこと。ドラマがどこまで描くのかによって変わってきそうです。
私は倫子が亡くなってからはナレーションで皆がどうなったのか描かれるるのでは?予想しています。
それにしても倫子、お知保、お品の子供の運命を辿っていくとどの子も誰かに毒殺されてしまっていてもおかしくないような最期を迎えていますね。
将軍争い、何人もの人を命を奪いそうで怖いです。