フジテレビのドラマ「大奥」2024年版。家治の御台所(小芝風花)は次々に起こる過酷な運命に立ち向かっていく明るくて素直でまっすぐな女性です。
実際の倫子はどんな出自でどんな最後を迎えたのでしょうか?
うまれから家治との出会、結婚、出産、最後まで人生を追いながら倫子という人物を知っていきたいと思います。
倫子は天皇の孫!今生天皇との繋がりも!
誕生日 1738年1月20日
没 年 1771年9月28日
父:閑院宮直仁親王(かんいんのみや なおひとしんのう)
母:左衛門佐讃岐(さえもんのすけさぬき)
倫子の父親は閑院宮直仁親王(天皇の子供)で東山天皇の第六皇子として生ました。
倫子は正妻の子供ではなく女房(側室)左衛門佐讃岐の子供で第六王女です。今生天皇の祖先を辿っていくとこの左衛門佐讃岐にぶち当たります。ドラマでは倫子のことを「公家の姫」と呼んでいましたが実は皇族で公家の姫よりもっと位は高かったのです。
家治は将軍の孫ですから二人の結婚は身分的に相応なものだったと言えるでしょう。
注)公家は天皇や朝廷に支えるもののこと。公家は天皇の必ずしも天皇の血を引くとは限りません
倫子は婚儀までは浜御殿に住んでいた
もちろん倫子と家治は政略結婚ですが家治の祖父八代将軍吉宗の計らいで結婚前から浜御殿に住むことになりました。その時倫子は10歳、家治12歳。
結婚前に倫子を江戸に呼び寄せたのは吉宗の計らいだと言われています。
大人になってからの結婚だとどうしても政略結婚味が強くなり愛情が育たないと危惧してのことだそうです。
ドラマでは二人は婚儀の前に一回しか会っていないという設定でしたが実際は家治がお菓子やお土産を持って何度も浜御殿に出向いています。
あまりにも頻繁に通うので倫子のお付きの御年寄が拒絶をして大奥の女中と仲が険悪になったというエピソードが残っているほど。
家治にとって倫子は初恋の人だったのではないでしょうか。
だから家治は側室をなかなか持たなかったのでしょう。
二人が晴れて江戸城の西の丸に入ったのは結婚式後、倫子16歳、家治17歳の時でした。
家重が引退をして家治が第十代将軍になってから大奥入りをしています。
家治との間に二人の子供を持つ
家治が将軍になる前、倫子は1756年7月18歳で長女千代姫を産みました。
そして家重が健康を害して引退し家治が将軍となった翌年、1761年8月に23歳で万寿姫を産んでいます。
残念ながら千代姫は1757年わずか1歳で亡くなり次女の万寿姫は12歳で亡くなってしまいます。
死因は記述がありませんのでわかりません。
その後倫子は子供を産むことはありませんでした。体が弱かったという話もあります。
倫子の子供は皆早くになくなっているのですね、この史実を知るとドラマで倫子の子供は毒殺されてしまうのではないか?と思ってしまいます。
実際死因についてはわかっていないのでドラマも御台の子供は殺されてしまったのかも。という気もしてきます。
倫子と家治の仲は良好だった
これは有名な話ですよね。もともと天皇家から嫁いだ御台所は子供をなすことは稀でした。
ドラマの大奥のように色々な方法で阻まれたということもあるかもしれませんが、もともと天皇家から嫁ぐ御台所は政略結婚で、どちらもそれを承知しての結婚ですから愛情はありませんし関係は冷めたものであったと思われます。
倫子は子を二人も授かり(結局二人とも亡くなってしまうのですが)、家治は側室を田沼や松島の局に強く勧められて仕方なく持つことになります。
しかも子供ができれば一切通わなくなるという徹底ぶり。
側室が産んだ子は倫子が養母となり大奥での立場を失わないように気遣っています。
家治は倫子を連れ立ってお出かけをしたり、場内を散歩したりとなかむづまじく暮らしていたようです。
倫子の最期、死因は何だった?
1771年8月に34歳で亡くなってしまいます。史実では病死となっています。
まだ若いですね。この時代の高貴な女性はとても早く亡くなる方が多かったのです。
それは白粉のせいだとも言われています。当時の白粉には鉛が使われていて鉛中毒を起こしてしまう人が多かったのです。症状は胃腸病、脳病、神経麻痺など。死因はもちろん白粉のせいだけとは断言できませんが、原因の一部となっていと十分考えられます。
幼い頃に江戸に連れてこられるという一見悲しい運命を背負っていたようにも見えますが、愛のない結婚をして子も産めずに寂しく暮らした他の御台所に比べて心優しい家治のもとで暮らすことができた倫子は幸せではなかったでしょうか?
勝手なイメージですが育ちも良がよく優しい女性だったのだと思っています。
今後ドラマで倫子はどうなる?
毒殺される
34歳という若さで亡くなっているので、毒殺された、と描くこともあるのかと思います。
倫子の存在が邪魔な松島、高岡+田沼か倫子が好きすぎてやばい定信に殺されてしまうかもしれません。
心労で体を壊してしまう
お品と家治に裏切られ産んだ子供が亡くなったことで心労が重なり体を壊し寝ついてしまう。その後に亡くなる。
最後は家治と幸せにしてあげたいですよね。
亡くなるのは史実なので仕方ないのかもしれませんが、幸せを噛み締める時間を作って欲しい。と切に思います。
まとめ
倫子は天皇の孫にあたり、身分が高い女性でした。
徳川吉宗の計らいで婚儀の前から浜御殿で暮らし、そこに家治がたびたび遊びに来ているほどなので仲が良かったということでしょう。
お互い初恋の相手だったかもしれません。
子供は18歳で長女千代姫、23歳で次女万寿姫を産んでいますがどちらも早くに亡くなっています。
ドラマでは倫子はどのような最後を迎えるのか史実に基づいて予想すると
早逝であることは史実のままに、毒殺される、もしくは心労で体を壊してしまうのでは?と予想します。
現在は松島、高岳、定信から狙われていてとても辛い倫子ですが、家治との幸せな時間をたっぷり作ってあげて欲しいです。