推しがCDやアルバムをリリースした時に気になるのが1週間売り上げランキングの1位を取れるかどうかではないでしょうか?
少し前までは火曜日のWSなどで取り上げられるのはオリコンの週間売上のランキングでしたが最近はビルボードの方を取り上げている番組や雑誌も出てきました。ところでオリコンとビルボードのランキングが違ったりするの、不思議ではありませんか?推しのために買ったCDがどのようにランキングに反映されているのか気になるますよね。
二つのチャートの違いやCDの売り上げはどのように計算されているのか調べてみました。
オリコン、ビルボードのランキングは何を基準にしているの?
オリコンの場合
CD売上ランキングといえば昔からオリコンしか無い!ぐらいの知名度ですよね。
オリコンは日本の企業でシングルランキングをスタートさせたのは1968年。
オリコンではCD売上データーを元にしたランキングをチャート形式で調査、発表しています。
チャートの種類
- シングルランキング(デイリー、週間、月間、年間)
- アルバムランキング(デイリー、週間、月間、年間)
- デジタルシングル(デイリー、週間)
- デジタルアルバム(週間)
- ストリーミング(週間)
他、アニメ、演歌、洋楽アルバム、ROCK、DVDなど多種多様なランキングを開示しています。
20218年から円盤の売上だけでなく、ストリーミング、ダウンロード、CD売上を合算したチャート合算シングル、合算アルバムのランキングの発表もしています。
合算シングルとは?どんな基準で出されているの?
・CD1枚→1ポイント
・ダウンロード2.5DL→1ポイント(曲1曲でダウンロードの場合)
・ダウンロード1DL→1ポイント(シングルすべてダウンロードの場合)
・ストリーミング300再生=1ポイント
この計算方法だとCDのポイントが高いのでCDの売り上げが良い曲がランキングの上位になると思われます。
billboardJapanの場合
チャートの種類
- Hot 100
- Hot Albums
- Artist 100
- TikTok Weekly Top 20
- Streaming Songs
- Top User Generated Songs
- ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20
- Heatseekers Songs
- Hot Animation
- Download Songs
- Download Albums
- Hot 100 Composers
- Hot 100 Lyricists
- Top Singles Sales
- Top Albums Sales
- Hot Overseas
のランキングを発表しています。面白いのは作曲者や作詞者のランキングがあること。そしてかなり細かく分けたランキングになっていますね。(興味がない人には関係ないって感じですが)
テレビなどで取り上げられることが多いのはBillboard Japan HOT100というチャート。
Billboard Japan HOT100の基準とは?
- CDの売上枚数
- デジタルダウンロードのDL数
- ストリーミングの再生数を合計した音楽ランキング(ポイント制)
- ラジオ再生
- 動画再生
- ルックアップ(PCへのCD読み取り数)2023年より廃止
- ツイート2023年より廃止
- カラオケ
上記6種類を合わせた複合的なランキングです。(合計6種類のポイント制)
今はCDの売れない時代。CDを売り上げているのはアイドルグループなどでCD売上とみんなが聞いているヒット曲とにかなりの差があると言われています。billboardは時代に合ったチャートを作成しているということになります。
billboardにもシングルやアルバムのセールス枚数のランキングもあります。
チャートに反映されるCDの計算方法
せっかく推しのCDを買うのだからランキングに反映させたいですよね。オリコン、ビルボードのCDの計上方法を調べました。
オリコンの場合
計算期間
月曜日〜日曜日
どこで買うとオリコンに反映される?
オリコン調査協力店(全国17,679店)のCDショップ、家電量販店、コンビニ、インターネット通販などで購入したCD
確実に売上枚数に計上させるためには協力店から買うこと!そうでないとオリコンのチャートには正確に反映されません。(それ以外だと推定売上枚数として計上されてしまうということです)
また実店舗ではレジを通した時にチャートに反映、ネットショップでは発送した時点でチャートに反映されます。
店舗やネットショップで買った場合何枚までオリコンチャートにカウントされる?
知恵袋で調べると3枚までと回答している人が多いですが、店舗やネットショップで購入した場合は何枚でもカウントされますよ。
3枚というのは予約販売イベントの場合です。(下記参照)
気にせず何枚でも購入してください。心配な場合は店員さんに聞いてみるといいでしょう。
同一タイトルで特典付きなどの限定版はオリコンチャートに反映される?
ファンクラブ限定盤がA、Bある、なんてことよくありますよね。この場合は両方ともオリコンに反映されます。
同一タイトルで特典付きなどの限定・特別仕様盤などと通常盤がそれぞれ発売される場合には、目安に則って合算集計を行っております。
引用:オリコン公式サイトより
とオリコンでは言っています。この目安に則ってってよくわかりませんがw
でも今までしっかり反映されていたので大丈夫です。
ジャニーズの場合はライバルにちょっと負けそうな時はリリース後に急遽特典(ライブ配信視聴権、握手会)などをつけて一気に売上枚数を伸ばすという手も使ったりします。それもちゃんと反映されています。日曜日までに購入しないとオリコンに反映されないので通販が間に合わない時には実店舗を買い周りをする熱心なファンもいます。
アーティストが参加する予約販売イベント
加算されますがこの場合条件があります。
- 商品の発売前3ヵ月以内に開催されたもの
- 発売予定日および価格など商品の内容が一般の方に情報解禁されているもの
- 商品形態数に関わらず、1イベントあたり購入者数×3枚を上限とする
3について補足するとイベントに100名の方が来場し、全体で500枚のCDが売れても300枚しかオリコンには反映されないということです。
コンサートチケットとのセット販売について
ジャニーズにはこういったシステムが無いので知りませんでしたが、これにも条件があります。
- セット販売される対象商品とコンサートチケットがそれぞれ単体でも購入できる場合
- 商品の購入特典として購入者限定コンサートチケットやインストアライブ参加券、イベント参加券等が付属する場合
ただし、CD、コンサートチケットが一体となっていてそれぞれ単体で購入きない、またはコンサートチケットの特典としてCDが付属しているものは対象外です。
ビルボードの場合
月曜日0時0分~日曜日23時59分までを全指標の計測期間としています。
サウンドスキャンの協力店で購入する
オリコンと同様サウンドスキャンの加盟店約35,000店舗のレジを通した時点で加算対象となります。
このデーターを元に「全国推定売上枚数」を割り出して売上数としています。
ファンクラブ限定盤は対象外だった!
一部会場限定盤やファンクラブ限定盤、輸入盤も集計の対象外となっていましたが最近では反映されているケースが増えているようです。
またイベントでの売り上げは推定枚数に入っていません。
売上の違いについては気にするほどでもない?
オリコンの協力店数とサウンドスキャンの協力店舗数が違いすぎますが、POSを通したデーターからどちらも推定の枚数を計算していますのでどうしても違いが出てきてしまいます。
でも売上枚数で他の要素が絡んではこない(ダウンロードやストリーミング)分大きな差は出てこないと思われます。
どちらが正しくてどちらが間違えているという判断はできません。
これからは圧倒的にbillboard Japan hot100が熱い!
昔のオリコンチャートはCD売り上げメインのランキングで圧倒的にテレビ局や雑誌で取り上げられていました。
昔はCDは1人1枚購入が当たり前でしたもんね。
オリコンのチャートは今でもCD売り上げがランキングに与える影響が強く、時代にそぐわなくなってきています。
ビルボードはいくつもの視点から楽曲を評価するチャートなので信頼性も高いです。今年からCDからパソコンやスマホなどに取り込み数を計算することを廃止したのでますますCD売り上げの比率が低くなる傾向になりました。
時代はビルボードに軍配をあげそうです。最近ではYOASOBIの「アイドル」が米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”で首位獲得とかニュースになり テレビでもニュースで取り上げられています。もうビルボードと聞いただけで「凄い」ってなりますし、オリコン一位って言われてもあーやっぱりあのアイドルね。って驚きはなくなってきてますもん。(個人的な感想)
まとめ
オリコンとビルボードのランキングの出し方の違い、なんとな〜く理解できたでしょうか?
これからはダウンロードやストリーミングを増やさないとランキングの上位に載ってこない時代になりそうですよね。
ランキングのためのダウンロードやストリーミングを回す方法なども記事にしてみたいと思います。