キャンプが始まる2月1日までに契約更新がされなかった場合に自費キャンプとなります。
更新されていないということは正式な球団員ではありませんので当然でしょう。
佐々木朗希選手がロッテとの契約更新ができていないいということで「自費キャンプか?」とニュースになりましたが、契約更新となり、自費キャンプは逃れたようです。
ところで自費キャンプって一体どのくらい費用がかかるのでしょうか?
自己負担の費用や、これまで自費キャンプを行った選手について調べました。
自費キャンプは何の費用を個人で払う?いくらぐらい払うの?
今回話題になった佐々木選手のロッテで計算してみます。
キャンプ地への旅費
羽田→沖縄(那覇)約70000円×2(往復ファーストクラス) 140000円
宿泊代
ロッテのキャンプスケジュール
〇石垣島
【場所】石垣市中央運動公園野球場
【日程】2月1日~2月26日
【休日】6日、12日、16日、20日、24日
〇沖縄県糸満市
【場所】糸満市西崎総合運動公園
【日程】2月13日~2月25日
【休日】19日
グランヴィリオリゾート石垣島 オーシャンズウイング&ヴィラガーデン
(過去ロッテが使用したホテル)
一泊 30000円として26日間ですので78万円
食事代
一食 3000円×1食(朝晩は宿泊代に含む)×26日 78000円
ユニホームのクリーニング代
野球ユニフォーム(上) | 450円 |
野球ユニフォーム(下) | 390円 |
アンダーシャツ | 270円 |
1110×26=28860円
などが自費となります。合計すると1026860円!(推定)100万円を軽く超えてしまいます。
詳細にいうなら飛行機はチャーターだろうし、ホテルも割引になるだろうしもう少し安くなると思います。
佐々木朗希選手からしたらさほど高額ではないかもしれませんね。
保留の間は保留手当が出る?
プロ野球選手会規約には以下のように書かれています。
プロ協約第71条では、契約更改の交渉を行ういわゆる契約保留選手に対する保留(契約更改未了)が1月10日以降に及ぶ場合、「選手の前年度の参稼報酬の365分の1の25パーセントを1日分として、契約保留手当が経過日数につき日割計算で1か月ごとに支払われる。なお、選手契約が締結されたときは、既に支払われた契約保留手当を参稼報酬より差引くものとする。」
1月10日以降も契約保留だった場合手当が出るのですね。
また
2月1日以降に契約が成立した場合、2月1日から契約成立前日まで1日につき、 今年度の年俸の300分の1の額が減額されるとのことです。
契約すると選手が負担していたキャンプ費用の精算がされる球団もあるようです。
佐々木朗希選手の場合は選手会を脱会しているのでこの手当はもらえませんし、キャンプ費用も完全な自己負担となってしまいます。
自費キャンプを経験した選手たち
今まで自費でキャンプを経験した選手は思いの外たくさんいます。
理由は契約が更新できていないからです。
今回の佐々木選手も同じく契約更改ができていないからです。でも理由は契約金に対する不満ではなアメリカ球界挑戦をしたいということで球団を折り合いがつかないからです。
1月26日にロッテと佐々木郎希選手は契約更改をしたと発表されました。
◆2006年 2008年 川上憲伸(当時中日ドラゴンズ)
球団からの提示を保留。自費キャンプへ。
キャンプ中の2度の交渉でサインした。
2008年 契約交渉が難航して2度目の自費キャンプ。現状維持で契約
翌年3年総額約23億円でアトランタ・ブレーブスと契約。
◆2007年 福留孝介(当時中日ドラゴンズ)
提示された年棒に不満で交渉決裂
自費キャンプへ参加。
キャンプ中に契約
◆2008年 久保田智之(当時阪神タイガース)
提示された年棒に不満
自費キャンプへ参加。
◆2008年 2009年 G.G.佐藤選手(当時西武ライオンズ)
キャンプ前に9度保留、 自費キャンプへ
キャンプの最終日に契約
2009年 交渉に難航し自費キャンプへ
◆2011年 久保康友(当時阪神タイガース)
提示された年棒に不満
キャンプ中に契約
契約金でごねて揉めると球団との関係が悪くなるのか後に球団を離れる選手が多いと聞きます。
自分の成績がきちんと認めてもらえないのは理不尽なので戦うしかないでしょうが、なかなか難しいことではあります。
でもどの選手もキャンプ中妥協して契約更改をしています。
契約更改が長引いたら?
シーズンが始まる前には契約を終了するか妥協して更新するしかありません。
もちろん球団もなるべく選手の希望を受け入れるように金額を上げて交渉をしています。
もちろん自分で球団を交渉するわけではくエージェントが代理で交渉するのですが選手も相当疲弊してしまうらしいです。
まとめ
自費キャンプにどのぐらいの費用がかかるのかざっと計算してみました。
ホテル代、交通費、食費、クリーニイング代などを大まかに計算して100万円以上はかかると思われます。
普段から稼いでいる選手がほどんどなのでこのぐらいの出費は大したことではないとは思いますが庶民からしたら「ひえ〜」となる金額ですね。
自費キャンプになる場合は1月中に球団契約金が折り合わずに契約更改ができなかったことによるものがほどんどです。そうなってもキャンプ中に交渉して契約に至ることがほとんどです。
どうしても条件が合わなければ辞めるしかないでしょう。
佐々木朗希選手も球団とのしこりを残す結果となってしまったように思いますが、最終的にはメジャーリーグに行くはずですからしばらくの辛抱という感じでしょうか?