瀧昌が柴原家の離れに住んでいる理由、そしてなつ美との結婚を急いだ背景が、ついに明らかに…!?
第4話では、瀧昌の過去と柴原夫妻の思いが丁寧に描かれ、彼の心の奥に触れる場面が印象的でした。
さらに、なつ美・瀧昌・瀬田の三角(?)嫉妬バトルも展開し、笑いと胸キュンのバランスが絶妙な回となっています!
この記事を読んでわかること
- 瀧昌が柴原の離れに住むようになった理由
- 結婚を急がせた郁子の本音と背景
- なつ美の心の変化と覚悟
- 第4話の嫉妬バトルの詳細と見どころ
【波うららかに、めおと日和】瀧昌の過去とは?
3話では瀧昌の父と母が早くに亡くなったと言う話と、両親との思い出をなつ美に話しました。
両親は少しばかり変わっていたようですが、とても仲が良く、瀧昌がそんな両親に囲まれて幸せに育ったことがわかります。
瀧昌の父親は演習中の軍艦の衝突事故で亡くなる
瀧昌の父が亡くなったのは、瀧昌が14歳の時でした。
軍艦の訓練中に起きた衝突事故によるもので、突然の訃報に家族は打ちひしがれます。
とくに、瀧昌の母は、出港前に夫の髪を切ってあげられなかったことを悔い、「自分のせいであの人は亡くなった」と自分を責め続けるようになります。
心のバランスを崩し、やがて身体まで壊してしまい、彼女も間もなく亡くなってしまうのです。(原作2巻より)
両親の死は瀧昌にとって耐え難い悲しみでしたが、彼の中に残った両親の仲睦まじい記憶は、どこか温かいものとして心に刻まれていました。
ドラマ第3話では、その事故を報じた新聞記事が登場し、瀧昌が当時の記憶を断片的に思い出しますが、それ以上を語ろうとはしません。
一方、原作では瀧昌がなつ美にこれらの過去を丁寧に語り、両親のことを「変わっていたけれど、互いに思いやっていた」と振り返ります。悲劇の中でも、愛情に包まれた記憶があったことが、瀧昌の現在の人格に強く影響しているようです。
瀧昌の父親が亡くなった事故は史実に基づいて描かれています。
三保関沖事件
1927年8月24日、島根県美保関沖で大日本帝国海軍による夜間無灯火演習中に多重衝突事故が発生しました。軽巡洋艦「神通」と駆逐艦「蕨」が衝突し、「蕨」は沈没、「神通」も大破。さらに、後続の「那珂」と駆逐艦「葦」も衝突し大破しました。この事故で多数の死傷者が出たほか、「神通」の艦長・水城圭次大佐は責任をとって自決。事件は「美保関沖事件」と呼ばれています。
瀧昌の父親はこの艦のどれかに乗っていたものと思われます。
柴原と瀧昌の出会い
瀧昌が両親を相次いで亡くした後、経済的にも精神的にも厳しい状況に陥ります。
母の薬代で家計はすでに底をついており、家賃も払えず、大家からも家を出るよう迫られていました。
14歳の少年にとって、それはあまりにも過酷な現実でした。
そんな瀧昌のもとに現れたのが、当時少佐だった柴原でした。
柴原はかつて瀧昌の父と交流があり、その縁を辿って訪ねてきたのです。
瀧昌は、箱根で旅館を営む親戚の元に身を寄せることが決まっていましたが、柴原は「何かあったら来なさい」と言って、当面の生活費と連絡先を渡しました。
この一言が、のちに瀧昌の運命を変える大きなきっかけとなります。
柴原のその行動には、軍人としての義務感以上に、人としての優しさと責任感がにじんでいました。
突然家族を失い、居場所も未来も失っていた瀧昌にとって、柴原の存在は初めての「救い」だったのです。(原作第3巻より)
食事も与えられない日々からの脱却
瀧昌の父は妾の子供でした。瀧昌は旅館ではぞんざいに扱われ、食事もろくに与えてもらえない日々を過ごしていたのです。
それもいく宛のない瀧昌はそれに耐えるしかありません。
そんななか柴原の葉書で父親の遺族年金を親戚くすねていることがわかり、瀧昌は大暴れをした後横須賀の柴原の元を訪ねたのでした。
なつ美はその話を聞いて烈火の如く怒りますが、瀧昌は「自分の中では終わったことだけど誰かに怒ってもらうとスッキリするものだな」となつ美の存在が愛おしくまたありがたいと思うのでした。
【波うららかに、めおと日和】結婚を急いだ理由は?
なつ美が嫁いできた日は瀧昌も柴原中佐も訓練中で披露宴には瀧昌の写真だけ。
海軍でいつ出港になるのかわからないので仕方ないとはいえ、面識もない結婚で確かに急いでいた感は否めないようでした。
結婚を急がせた柴原郁子の思いとは
結婚を急がせたのは柴原夫妻にある思いがあったからです。
本来ならちゃんとお見合いをさせて、瀧くんのことを知ってもらい、海軍とはどう言うものなのか、妻の心得はなんなのか?を伝えて結婚させたいと思っていたのです。
郁子には瀧昌は自分を大切にしないところが見えたからなのです。
訓練と仕事に明け暮れ、放っておけば今にも自分から戦火に飛び込んでしまうのではないか?と心配したからなのでした。
そうなるのを引き止めるために「家庭を持たせ、家族のために無事に戻る」ように結婚を早めたのでした。
全ては瀧昌のため。そのかげでなつ美のしたかったことや未来を変えてしまったのではないのか?と郁子なつ美に「申し訳ない」と気に病んでいたのです。
それを知ったなつ美の決意とは?
なつ美と芙美子がカレーを作って郁子を招いた食事会の後のことでした。
疲れていたのか眠ってしまったなつ美の頭を撫でながら郁子が2人の結婚を早めたことの真相に芙美子は「始まりはそうでも今、彼女は自分の意思でここにいると思います」と言います。
確かになつ美には後悔したそぶりは一度もありませんし、実際公開やマイナスな気持ちは一切ないのです。
実はその話をなつ美は聞いていたのでした。
1人になって瀧昌の妻になると言うことは1人になる寂しさといつ何が起こってもおかしくないという覚悟と心構えを持つことだと自覚し、それを受け入れる決心をしたなつ美の顔は強い女性の顔でした。(原作第4巻より)
4話 なつ美、瀧昌、瀬田の嫉妬バトルにほっこり?
4話ではなつ美の妹ふゆ子が瀬田を伴って家を訪ねてきます。
瀬田は2人の愛の巣を見せつけられて落ち込み玄関から外に出ようとすると帰ってきた瀧昌とバッタリと遭遇!
一体どうなる?
不審者と間違えられ投げられる瀬田!
第4話の見どころのひとつが、瀬田と瀧昌の“初対面バトル”。
なつ美の妹・ふゆ子が瀬田を連れて家にやって来た場面から始まります。
瀬田が玄関から外に出ようとしたその瞬間、帰宅した瀧昌と鉢合わせ!
当然、瀬田の顔を知らない瀧昌からすれば、自分の家から出てくる見知らぬ男=不審者。
反射的に瀬田を取り押さえ、なんと投げ飛ばしてしまうのです。
実はこのシーン、ただのコメディ演出ではなく、瀧昌の“なつ美を守りたい”という強い気持ちが表れている場面でもあります。
妻を任された責任感と、彼なりの不器用な愛情がにじむ瞬間でした。
一方の瀬田も負けじと「彼女の幼なじみ」としての立場を主張し、二人の間には火花がバチバチ…!
ふゆ子は呆れながらも「案外気が合うんじゃない?」と茶化しますが、なつ美にはこの2人の間に妙な絆が生まれていくのを感じて少し戸惑ってしまいます。
見ていてクスっと笑える場面でありつつ、登場人物の個性や人間関係がよく表れた名シーンです。
一番嫉妬したのはなつ美?その理由は?
ふゆ子と瀬田が帰宅の準備をしているころ、瀧昌はなつ美と瀬田の“距離の近さ”に明らかに嫉妬を始めます。なつ美と瀬田が親しげにひそひそ話をしているのが気になって仕方がなく、ついには「さっき、何を話していたんだ?」と問い詰めてしまいます。
それに対してなつ美は、正直に「瀬田くんと瀧昌さまが仲良くしているのを見て、自分が嫉妬してしまった」と告白します。最近ようやく瀧昌が微笑んでくれるようになったのに、瀬田にはすぐに打ち解けているように見えたことが、なつ美の心に小さな寂しさを呼び起こしていたのです。
このなつ美の告白を聞いた瀧昌は、自分が焦っていたことに気づきます。妻であるなつ美の気持ちに応えようとせず、距離を詰める努力を怠っていたことに少し反省します。そして、静かに、でも真っすぐにこう言います。
「俺以外の男と仲良くしないで」
と顔を赤くしたながら瀧昌はいうのでした。

なんだこれ、ただの惚気話じゃんw

瀧昌様が昭和の男すぎて
キュンってなるわw
【波うららかに、めおと日和 4話】瀧昌が柴原の離れに住んでいる理由と結婚を急いだ理由がわかる?まとめ
第4話では、瀧昌が柴原家の離れに住んでいる背景や、結婚を急がせた柴原夫妻の思いが丁寧に描かれました。両親を早くに亡くし、親戚の元でつらい生活を送っていた瀧昌を助けたのが柴原夫妻だったこと、そして郁子が彼の未来を守るために結婚を急がせたことがわかり、胸を打たれます。
また、なつ美が自らの意思でこの家に嫁ぎ、強く生きていこうとする姿勢も感動的でした。さらに瀧昌・なつ美・瀬田の嫉妬バトルは、重たい話のなかで少しほっとできる、微笑ましいひとときに。
心の距離が少しずつ縮まっていく2人の関係から、今後も目が離せませんね。