3話の最後に松島の「ご報告」としてお知保が側室になることが公表され倫子は激しく動揺していました。
家治はいつもと同じ無表情でしたが、このことを事前に知っていたかのような落ち着きっぷりとは思いませんでしたか?
一番倫子が動揺したのは自分にはお渡りはあっても手も出されてはいないのに家治も了承した上での側室なのか?ということでしょうね。
倫子は家治と無事結ばれて子供を儲けることができるのでしょうか?
そしてお品と葉山の恋の行方、史実と同じようにお品は家治の側室となるのかドラマの伏線と史実を絡めて考察してみたいと思います。
ドラマでは倫子は家治の子を産むのか?お品の恋はどうなるのか?そして家治の側室になってしまうのか?
史実を元に考察していみたいと思います。
ドラマでは倫子は家治の子を産むのか?
史実だと倫子は家治の子供を二人産んでいます。産んだ子供は2人とも女の子でしかも幼くして亡くなってしまいます。倫子は体が弱くこれ以上の子供を産無事で健康を害すると思われました。そこで世継ぎが欲しいがためにお品が側室となったわけです。
お知保、お品は一人づつ男の子を産むのですが、どちらも倫子が育てることになります。
大奥では身分の頂点に立つのは御台所ですが、お世継ぎを産んだ側室の力が強なることもあったようです。
家治は子供のいない倫子が大奥の頂点でいられ続けるように供たちの養母となるように取り決めたと言われています。
余談ですが、お品は一旦松島の養子になったあと側室となっているんです。
敵対してたんじゃないの?と思いますが、倫子付きの他の御年寄が松島の権力が大きくなるのを心配してお品を松島がわに差し向けた、という話もあります。
ドラマでは4話でまだ家治と倫子の間には何も無い状態。二人が結ばれて仲睦まじく暮らすことを最終回を設定すると、お知保がすでに家治と事を成し遂げているので、これから色々あって仲良くなってと話が進むと子供を産むところまでやっていると到底話数が足りなくなるので倫子の出産は無いように思います。
お品の恋はどうなる?
5話では葉山はゆっくり会いたいと蔵の鍵をお品に渡します。めちゃくちゃ怪しくないですか?この行動。
一見葉山は怪しいところもなくいい人っぽいですが、武士でそんな危険な事をしたら大変なことになるということは十分にわかっているはず。なのにそんな危険を犯すのでしょうか?
話だけなら他でもできますもんね。
予告では葉山が「どこに行こうとお慕い申し上げております」と言ってお品をあすなろ抱きしていますよね。
これお品が倫子と京に戻ると告げたのでしょうか?もしくは葉山が大奥勤めから罷免されたのか?
でも大奥で色恋ごとは御法度。
どう考えても悲恋に終わってしまうような気がします。
大奥の女性は全て「上様の女」なのですから。
しかもお品は御台様付きの御中臈です。到底叶う恋とは思えません。
今後の展開を2つ考えました。
1お品はいとまをとり(大奥をやめて)葉山と夫婦になる。
2逢瀬を重ねているところを誰かに見られ罪に問われる。
2だと最悪二人とも死んでしまうことになってしまいますよね。それは個人的には嫌だ。
でもお品は倫子に「一生おそばにおります」と誓っていましたよね。
なので1は無いのかなと思っています。悪くとるとこの言葉は何かのフラグなのかな?とも思えます。
史実ではお品は家治の側室となっています。
なのでそれを踏まえて
葉山との子供を妊娠してしまうお品。到底妊娠は隠せないので倫子が家治に相談し
お品は家治のお手つきとなり家治の子を妊娠したということにして、側室として子供を産む。そして倫子がその子を育てるというのはムリクリ過ぎるでしょうか?
家治は取引でお知保が側室になることを認めていた?
それまで松島や田沼が何度「側室を持ってください」とお願いしても「子などいらぬ」と拒否を続けていた家治が、何も言わずにあの場に座っているなんて変ですよね?
推測1
家治は海外とのやりとりを通し広い世界を知りたがっていましたが外国人と交流することを田沼に強く反対されていました。一旦は引き下がった家治ですが、その夢を語り倫子に応援されて夢を叶えようと決めたのでしょうね。
外国人を城に入れるために田沼から交換条件に「側室」を持つこと了承されられたのではないでしょうか?
推測2
なぜ倫子が悲しむようなことを家治は受け入れたのか?
家治は倫子がまだ「久我信道」を慕っていると思っているのでしょう。
だから好きでもない自分に気を使わずに「好きに生きろ」と言ったのではないでしょうか?
あ〜不器用すぎる家治様。倫子の気持ちは上様に傾いてきてるのに早く気づいて欲しいですね。
歴史に基づいて言うならお知保はまだ側室ではない
ドラマではまだお渡りのないお知保が側室と皆の前で紹介されました。
実は史実に忠実に書くとこの時点ではお知保は側室候補であって側室ではありません。
江戸の中期となると大奥で上様とお目見え(実際に会えること)できるのは特定の身分の者だけでした。
側室の候補となるのは御中臈(おちゅうろう)という役職の女性で、8名ほどいたそうです。
御中臈になるのに重視されたのは美しさより身分、健康かどうか、子沢山の家系かどうかでした。
なので町で見かけたかわいい子をお手つきにするということは家治の時代にはなかったようです。
身分の低いものであれば一旦身分の確かな武家の養子となりその後大奥に入り、御年寄(おとしよりという役職)たちに可愛がられて側室候補に推薦されるわけです。
そうして上様の目に止まると性行為のできる「お渡り」となるのです。
でも夜のお相手をしただけではまだ側室とは言えません。上様と一晩過ごしたらお手付きと呼ばれることになります。
子供を産んで初めて側室と認められるのです。
ドラマを見た方がエックスで「正室が認めていないのに側室になれるの?」という声がありました。
多分どうする家康を見ていた方なのではないのかと思いますが、瀬名が家康がお手つきにした下女を側室とは認なかったというエピソードがありましたね。
今回のドラマは江戸時代中期。
それから家治誕生まで130年以上が経っています。その間に大奥ができ、しきたりを変えていき大奥は成熟期を迎えていました。
瀬名の時代とは正室や側室の決まり事が変わっていたのです。
上様が気に入った御中臈の名前を御年寄に告げるとその日の夕方には上様の寝所にその御中臈が支度を整えて待つことになります。
つまり御台の許可は必要なかったということになります。(元々大奥はそういうところですからね)
例外は御台付きの御中臈であった場合。これはまさにお品の役職ですね。
御台所付御年寄に掛け合って、「御台所了承」という許可を取らなくてはならなかったそうです。御台所付御中臈は断ることもできるのですが、断ると大奥をクビになってしまいます。
なぜ側室と言われるかですが、男の子を出産すると部屋を別に与えられたということから側室と言われるようになったということです。
男の子を産むと「お部屋様」女の子を産むと「お腹様」と差別され、身分も男の子を産んだ側室が上となります。
まとめ
お品は家治の側室になるのか?
家治はお知保が側室になったことを3話の終わりには知っていたのか?
正式に側室になるということはどういうことなのか?
を史実に基づいて考察しました。
4話ではお知保に倫子が嫉妬して苦しむようですね。
松平定信との絡みもあるようで物語がどう動くのか楽しみです。