YOASOBIの「咲き誇れ」のMVには、着物姿の女性、白いワンピースの女性、おさげ髪の女子高校生が登場します。
この3人にはどんな関係があるのでしょうか。
MVには、恋愛や別れを経験しながら自分らしく生きる女性の姿が描かれています。
今回は、宇野千代さんの人生と歌詞を手がかりに、3人の女性の正体とMVに込められたメッセージを考察します。
この記事を読んでわかること
- 着物姿の女性と宇野千代の関係
- 白いワンピースの女性が桜の妖精と考えられる理由
- 緑色の髪でつながる2人の魂
- 女子高校生の役割と歌詞に込められた意味
YOASOBI「咲き誇れ」MV考察!着物姿の女性は宇野千代?
着物姿の女性は宇野千代さんをモデルにした人物で、恋愛と別れを経験しながら自分の道を選び、力強く生きていく姿が描かれていると考えられます。
和装の女性は机に向かい、原稿用紙にペンで文章を書いている場面があります。
さらに、その人は複数の男性との恋愛や別れを経験していきます。
宇野千代さんも作家として活躍する一方、数々の恋愛や結婚を経験したことで知られています。
原稿を執筆する姿と恋多き人生。この2つの共通点から、着物姿の女性は宇野千代さんを象徴していると考えました。
宇野千代さんは1897年に山口県で生まれ、作家として活躍したほか、雑誌の創刊や着物のデザインにも取り組みました。

MVでは着物を塗ってそれを着て男性に会いにいくシーンもあったね。
また、MVの総監督を務めた藍にいなさんも、『生きて行く私』を読んで映像の構想を練ったと説明しています。
出典:The Orchard Japan「咲き誇れ」MV公開・監督コメント
こうした制作背景からも、着物姿の女性は宇野千代さんの人生を象徴していると考えられます。
そして、この女性の生き方を表しているのが、「私が選ぶんだ」という歌詞です。
恋をして、愛する人との別れに涙を流す。それでも、幸せをつかむために自分の道を選んでいく。
別れも悲しみも、人生から消してしまいたい出来事ではないのでしょう。すべてを経験してきたからこそ、今の自分がある。
そんな思いが伝わってきます。
宇野千代さんの人生には、恋愛に限らず、さまざまな挑戦や困難がありました。
何度傷ついても、また恋をして、幸せを求めて歩き出す。
その力強さとしなやかさこそ、着物姿の女性が体現している生命力ではないでしょうか。
「咲き誇れ」MVの白いワンピースの女性は桜の妖精?
白いワンピースの女性は桜の妖精であり、宇野千代さんと同じ魂を持つ存在として描かれているのではないでしょうか。
緑色の髪は宇野千代と同じ魂を表す伏線?
白いワンピースの女性と着物姿の女性には、印象的な共通点があります。
それは、2人とも緑色の髪をしていることです。
異なる時代や姿で登場する2人に、あえて同じ髪色が使われている点が気になります。
この共通点から、白いワンピースの女性は、宇野千代さんを象徴する着物姿の女性と同じ魂を持つ存在ではないかと考えました。
腕には桜の飾り、緑色の髪、風に舞うフレアーのワンピースは風に舞う花びらのようです。
その姿は桜の妖精を思わせます。
着物姿の女性が現実の人生を生きる宇野千代さんなら、白いワンピースの女性は、その魂や生命力を象徴する存在なのではないでしょうか?

宇野千代さんが桜の妖精に転生したと言ったらオーバーになるかもしれませんが。
緑色は、新しい芽や若葉を連想させる色です。
桜は美しい花を咲かせたあとに散りますが、木は生き続け、季節が巡れば再び花を咲かせます。
2人の緑色の髪にも、そんな命のつながりが表現されているように感じます。
桜の妖精は命の強さと再生を象徴している?
「咲き誇れ」というタイトルから連想するのは、満開の桜です。
しかし、桜が美しいのは、満開のときだけでしょうか。
花が散ったあとも、木は成長し、次の春に向けて命をつないでいます。
この姿は、恋愛や別れを経験しながら生きていく女性の人生にも重なります。
傷ついたからといって、その人の輝きが失われるわけではありません。
また新しい恋をしたり、別の夢を見つけたり、自分の幸せを探して歩き出すことができます。
「咲き誇れ」の歌詞から感じられるのも、そうした生命力です。
原作となった綿矢りささんの小説のタイトルは『桜(はな)の命は不滅なり』。
出典:YOASOBI公式サイト・原作小説『桜(はな)の命は不滅なり』
このタイトルも、桜の妖精と宇野千代さんの魂がつながっているという考察を深めてくれます。
桜の妖精は、宇野千代さんの魂が姿を変えた存在。
そして、どんな時代を生きる女性にも、自分らしく花を咲かせてほしいと願っているのではないでしょうか。
「咲き誇れ」MVの女子高校生は未来に咲く桜のつぼみ?
おさげ髪の女子高校生は、これから恋や人生を経験し、自分らしい花を咲かせていく「桜のつぼみ」を象徴していると考えられます。
MVでは、女子高校生が駅の待合室で、ふと一冊の本を手に取ります。
その本を通して、過去を生きた女性の人生に触れていくという物語です。
YOASOBIのikuraさんも、現代の女性が偶然手にした本に書かれた宇野千代さんの言葉から勇気をもらい、前へ進んでいくストーリーだと説明しています。
出典:The Orchard Japan「YOASOBI・ikuraコメント」
女子高校生は、まだ人生の入り口に立っている女性です。
これから誰かを好きになることも、恋に破れて涙を流すこともあるでしょう。
進む道に迷ったり、思い描いていた未来とは違う場所にたどり着いたりするかもしれません。
そんな女子高校生の姿は、まだ花を咲かせていない桜のつぼみのようです。
そして彼女は女子高生を満開の桜の元へ誘います。
桜の妖精は、これから人生を歩む女子高校生に、自由に生きて満開の花を咲かせなさいと伝えているのではないでしょうか。
ここで心に響くのが、歌詞の「私を生きて行くんだ」という言葉です。

誰かに決められた生き方でなく自分らしく生きていこう。
そう思えてしまうMVだね
女子高校生にとっては、これから自分の未来を切り開いていくための決意として受け取れます。
恋をしても、傷ついても、何度でも自分らしい花を咲かせてほしい。
桜の妖精は、そんな思いを女子高校生に伝えているように感じます。
まとめl MVは自分らしく生きる女性の応援歌
YOASOBI「咲き誇れ」のMVに登場する3人の女性について考察しました。
着物姿の女性は、恋愛と別れを繰り返しながら自分らしく生きた宇野千代さん。
白いワンピースの女性は、宇野千代さんと同じ緑色の髪を持つ、桜の妖精。
そして、おさげ髪の女子高校生は、これから自分の人生を花開かせていく桜のつぼみ。
このように考えると、3人の女性は「自分らしく生きる」という一つのメッセージでつながっています。
恋をして、傷ついて、別れを経験しても、幸せを求めて歩き続ける。
今も昔も、女性の人生にはさまざまな出会いや選択があります。
どんなときも自分の人生を愛し、恋も人生も思いきり花咲かせよう。
「咲き誇れ」は、そんな力強く、しなやかなエールが込められた楽曲なのではないでしょうか。

