2026年後期の朝ドラ『ブラッサム』は、作家・宇野千代さんをモデルにした物語です。
なぜタイトルは「ブロッサム」ではなく「ブラッサム」なのでしょうか?
さらに気になるのが、4度の結婚と離婚を経験した宇野千代さんの恋愛遍歴。
夫がいる中で別の男性と恋に落ちたこともあり、朝ドラでどこまで描くのか注目されます。
タイトルの意味から、不倫・略奪愛といわれる恋愛をどう描くのかまで考察します。
この記事を読んでわかること
- 朝ドラのタイトルが『ブラッサム』になった理由
- 『ブラッサム』と宇野千代の共通点
- 宇野千代の結婚と恋愛遍歴
- 不倫や略奪愛を朝ドラでどう描くのか
- 『ブラッサム』の放送開始日や主演など基本情報
朝ドラタイトルなぜブロッサム?『ブラッサム』と宇野千代の共通点
『ブラッサム』には「咲き誇れ」という思いと、宇野千代さんが人生でさまざまな花を咲かせたこと、さらに彼女を象徴する桜が重ねられています。
なぜ「ブロッサム」ではなく「ブラッサム」なのか
英語の「blossom(ブロッサム)」には、桜やりんごなどの花や開花する、花を咲かすなどの意味があります。
でも朝ドラの正式タイトルは『ブロッサム』ではなく、『ブラッサム』なんですね。
脚本を担当する櫻井剛さんも、この違いにはかなりこだわっているようです。
制作発表時には「ブ『ロ』ッサムではなく、『ラ』です」と強調し、『ブラッサム』と声に出すと「花咲く感じ」がしないか?とコメントしています。
タイトルには「咲き誇れ」という思いも込められ、主人公・葉野珠が自分自身を肯定し、奮い立たせる言葉として位置づけられています。
つまり『ブラッサム』は単に英単語の意味から付けたタイトルではなく、珠が何度も立ち上がり、自分自身の花を咲かせていく物語を表した言葉でもあるのです。

可憐な花を咲かすというより珠の強さを象徴するタイトルにしたかったのかもしれないね
(参照:ORICON NEWS「来秋朝ドラ『ブラッサム』、脚本の櫻井剛氏コメント」)
桜「チェリーブラッサム」と宇野千代のつながり
制作側は『ブラッサム』というタイトルについて、宇野千代さんが残した数々の桜のデザインとのつながりを明らかにしています。
もう一つのタイトルの意味として考えられるのが「チェリーブラッサム=桜」です。

桜は宇野千代さんのトレードマークともいえる存ですよね
宇野千代公式ホームページにも、桜を大胆にあしらった着物のデザインが数多く掲載されています。
晩年には岐阜県の「淡墨の桜」と出会い、その後『薄墨の桜』も発表しました。(参照:宇野千代公式ホームページ「宇野千代について」)
小説・着物・出版など多方面で花を咲かせた人生
「花を咲かせた」のは桜だけではありません。
宇野千代さんは小説家として『おはん』『色ざんげ』などを発表する一方、1936年にはファッション誌『スタイル』を創刊。
さらに着物のデザインや販売にも進出しました。
脚本の櫻井剛さんも、宇野千代さんについて「小説家、着物デザイナー、雑誌の編集と、さまざまな花を咲かせた人物」と表現しています。
仕事だけではなく「華やかに恋もして」とコメントしているのも興味深いところです。
仕事も恋愛も含めて、人生のさまざまな場面で花を咲かせた宇野千代さん。
そこが『ブラッサム』というタイトルと大きく重なっています。(参照:スポニチ「26年度後期朝ドラ『ブラッサム』脚本・櫻井剛氏コメント」)
モデル宇野千代の不倫・略奪愛とは?恋愛遍歴を整理
宇野千代さんは4度の結婚と離婚を経験しており、結婚中に別の男性と恋に落ち、そのまま同棲を始めたことも確認されています。

宇野千代さんの恋愛遍歴はかなり波乱万丈です。
山口県公式観光サイトでは、私生活で4度の結婚と離婚を経験した「恋多き女性」と紹介されています。
主な相手を時系列で見ると下記の通りです。
藤村亮一:14歳で嫁入りするも約10日で実家へ(宇野千代の従兄弟)
藤村忠:1919年に結婚(藤村亮一の弟)
尾崎士郎(作家):藤村忠との離婚後に結婚
東郷青児(洋画家):結婚はせず同棲
北原武夫(作家):1939年に結婚、1964年に離婚
最初の夫は母方の従兄弟藤村亮一
宇野千代さんはわずか14歳で嫁いでいます。
しかし夫の実家に馴染めずわずか10日で離婚しています。
夫・藤村忠がいる中で尾崎士郎と恋に落ちた
現在の感覚で特に驚くのが、2人目の夫・藤村忠さんと結婚していた時期の出来事です。
宇野千代さんは札幌で藤村忠さんと暮らしていましたが、小説の仕事で東京を訪れた際、作家の尾崎士郎さんと出会いました。
山口県公式観光サイトによると、2人はたちまち恋に落ち、宇野千代さんは夫が待つ札幌へ戻らなかったとされています。
その後、尾崎士郎さんとの生活を始め、藤村忠さんとの協議離婚が成立したのは1924年でした。
つまり、藤村忠さんとの婚姻関係が続いている時期に、尾崎士郎さんとの恋愛と生活が始まっていたことになります。
(参照:山口県観光公式サイト「尾崎士郎と恋に落ち、作家の道へ」)
尾崎士郎との別居中に東郷青児と出会う
尾崎士郎さんとの結婚も長くは続きませんでした。
1929年から1930年ごろには夫婦は別居状態となり、その時期に宇野千代さんが出会ったのが洋画家・東郷青児さんです。
きっかけは小説を書くための取材でした。
東郷青児さんは当時、女性との情死未遂事件で世間を騒がせており、宇野千代さんはその話を聞くために取材を申し込みます。
ところが、2人は出会ったその日から同棲生活を始めたと伝えられています。
尾崎士郎さんとの正式な離婚は1930年です。
(参照:山口県観光公式サイト「東郷青児と出会い、その日から同棲生活に」)
こうした経歴を見ると、「不倫」「略奪愛」という言葉が検索されるのも不思議ではありません。
宇野さんは結婚していた時期に新たな恋愛をしていますが、妻帯者との恋愛は1度だけのようです。
宇野さんは恋愛も自分の思うように自由にできる女性だったことがわかります。
朝ドラ『ブラッサム』で宇野千代の不倫や略奪愛をどう描く?
恋愛や結婚・離婚は描かれることが明らかになっていますが、宇野千代さんの実際の恋愛関係をそのまま再現はしないと思われます。
公式あらすじには、大正から昭和にかけて葉野珠が経験する出来事として、
「関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金」
が挙げられています。
さらに脚本の櫻井剛さんは、珠について「華やかに恋もして」とコメントしています。
恋愛そのものを避ける作品ではなさそうです。
(参照:NHK財団 ステラnet「連続テレビ小説『ブラッサム』」)
『ブラッサム』は宇野千代の人生を再構成したフィクション
重要なのは、『ブラッサム』が宇野千代さんの伝記ドラマではないことです。
NHK側は、実在の人物をモチーフにしながらも、人生を大胆に再構成し、人物名や団体名なども一部変更したフィクションであることを明記しています。
主人公の名前も「宇野千代」ではなく「葉野珠」です。
そのため、彼女の恋愛が宇野千代さんと同じに描かれるとは思えません。
史実の恋愛を土台にしながら、相手の設定や出会い方、結婚・離婚のタイミングなどを変更することになるでしょう。
(参照:NHK財団 ステラnet「作家・宇野千代をモデルに描く朝ドラ『ブラッサム』」)
朝ドラのストーリーと視聴者の相性
もう一つ考えたいのが、毎朝15分見る「朝ドラ」という枠との相性です。
過去には、従来の朝ドラとは違ったヒロイン像や物語に挑戦し、評価が大きく分かれた作品もありました。
2012年度後期の『純と愛』は、次々と厳しい出来事が起こる展開について「朝見るには重すぎる」といった視聴者の声が紹介されています。
特に従来の朝ドラに慣れた視聴者ほど、斬新な展開に違和感を抱く傾向があったと分析されています。
(参照:ORICON NEWS「賛否両論『半分、青い。』」)
もちろん、この作品が不倫を描いたから評価が分かれたわけではありません。
ここから言えるのは、朝ドラではヒロインへの共感や、朝に見る作品としての受け止められ方も無視できないということです。
宇野千代さんの恋愛を史実通り刺激的に描けば、「自由に生きた女性」と感じる人がいる一方、「夫がいるのに別の男性と暮らすヒロインには共感できない」と感じる視聴者も出てくるでしょう。
『ブラッサム』は恋愛より作家・宇野千代の生き方が中心になる?
恋愛は重要な要素になりそうですが、『ブラッサム』の中心にあるのは、困難を経験しながら作家として花を咲かせていく葉野珠の人生です。
公式あらすじを見ると、珠を待ち受けているのは恋愛だけではありません。
関東大震災、戦争、倒産、借金など、何度も人生を揺さぶられます。
それでも書くことをやめず、小説家として生きる道を進んでいくのが『ブラッサム』の物語です。
モデルの宇野千代さん自身も、小説だけでなくファッション誌『スタイル』の創刊や着物デザインなど、時代の枠にとらわれず活動しました。
不倫や略奪愛だけを取り出せば、朝ドラとしてはかなり異色に見えます。
しかし、恋も仕事も失敗もすべて経験し、それを糧にして何度も花を咲かせる女性の一代記として見ると、『ブラッサム』というタイトルともつながります。
不倫を描くか描かないか以上に、制作側が宇野千代さんの自由奔放さをどこまで葉野珠に残すのか。
そこが、この朝ドラならではの見どころになりそうです。
朝ドラ『ブラッサム』はいつから?主演・キャストと基本情報
朝ドラ『ブラッサム』は2026年9月28日(月)スタート。主人公・葉野珠を石橋静河さんが演じます。
放送開始日は2026年9月28日
『ブラッサム』はNHK連続テレビ小説の第115作です。
【放送開始】2026年9月28日(月)
【放送】毎週月曜~土曜
【時間】NHK総合 午前8時~8時15分ほか
土曜日は1週間を振り返る放送となります。
(参照:NHK財団 ステラnet「連続テレビ小説『ブラッサム』」)
主演は石橋静河|80代の葉野珠は加賀まりこ
主人公・葉野珠を演じるのは石橋静河さんです。
さらに80歳を超えた珠を加賀まりこさん、珠を長年支える秘書を松たか子さんが演じます。
そのほか、国仲涼子さん、渡部篤郎さん、染谷将太さん、高良健吾さん、佐藤緋美さん、イッセー尾形さんらの出演も発表されています。(参照:NHK財団 ステラnet「ブラッサム新キャスト」)
あらすじ・脚本・主題歌
物語は1897年、山口県岩国に生まれた葉野珠の少女時代から始まります。
女学校卒業後に代用教員となるものの解雇され、故郷を離れることに。
その後、小説の懸賞への応募をきっかけに作家への道を歩み始めます。
まとめ
朝ドラ『ブラッサム』のタイトルには、「咲き誇れ」という思いと、モデル・宇野千代さんを象徴する桜、さらに小説やファッションなど多方面で花を咲かせた人生が重ねられています。
一方、宇野千代さんは4度の結婚と離婚を経験した恋多き女性です。
藤村忠さんとの婚姻中に尾崎士郎さんと恋に落ち、そのまま札幌へ戻らなかったという大胆なエピソードも残っています。
ただし『ブラッサム』は、宇野千代さんの人生を大胆に再構成したフィクション。
公式には「華やかに恋もして」「結婚と離婚」と発表されていますが、不倫や略奪愛をそのまま描くとは明かされていません。
恋愛も仕事も、喜びも失敗も経験しながら、葉野珠がどんな「花」を咲かせるのか。
2026年9月28日の放送開始後は、史実との違いにも注目です。

