2026年2月6日、ミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式。世界中が驚いたのは、イタリアの国民的歌手ではなく、米国の歌姫マライア・キャリーの登場でした。
「なぜイタリア開催なのに?」という疑問は、彼女が歌い出した瞬間に歓喜へと変わりました。
実はこの起用には、パリ五輪のレディー・ガガから続く「ある世界的な演出トレンド」が関係していたのです。楽曲の意味と共に、彼女が選ばれた5つの理由を深掘りします。
この記事を読んでわかること
- マライア・キャリーが抜擢された5つの理由(ガガとの共通点)
- 披露した楽曲「ヴォラーレ」と「Hero」の意味
- 「雪の女王」のような衣装の秘密
ミラノ五輪開会式になぜマライア?抜擢された理由5選
結論から言えば、彼女の起用は「冬の象徴」としてのブランド力と、近年の五輪トレンドである「国境レスな文化リスペクト」が見事に合致した結果でした。
皆さんが知っているようにマライア・キャリーはイタリアに出自が関係しているわけではありません。
けれども単に有名なゲストを呼んだわけではありません。演出チームは「イタリアの伝統」と「世界への発信」を両立させるために、以下の5つの要素を計算し尽くしていたのです。
「冬の女王」という世界共通のアイコン
一つ目は、彼女が世界で最も「冬」を連想させる歌手であることです。
代表曲『恋人たちのクリスマス』を持つ彼女は、国境を超えて冬の訪れを告げるシンボルです。
雪と氷の祭典である冬季五輪において、開幕を世界中にアピールする「顔」として、彼女以上の適任者は存在しませんでした。
彼女の登場そのものが「冬の祭典の始まり」を告げるファンファーレだったのです。
ファッションの都・ミラノのグローバル戦略
二つ目は、開催地ミラノが「世界都市」であることを誇示する戦略です。
ミラノは歴史都市である以上に、ファッションと商業の最先端を走る国際都市です。
ローカルなイタリア色だけで完結させず、あえて北米やアジアを含むグローバル市場を釘付けにするための「最強のフック」としてマライアが必要でした。
簡単に言えばグローバルに人気のある歌姫の起用で話題性を重視した、ということです。
「ミラノは世界の中心である」というメッセージを発信したのです。
イタリアへの深い愛とリスペクト
三つ目は、マライア自身のイタリアへの深い愛です。
彼女はカプリ島を愛し、イタリア文化に親しんできた「親伊家」です。
今回の出演はビジネスライクなものではなく、彼女自身がイタリアという国に敬意を持っているからこそ実現しました。
その証拠に、彼女はイタリア語の楽曲をセットリストに組み込んでいます。
パリ五輪から続く「ボーダーレス」な新基準
四つ目は、近年のオリンピック演出のトレンドである「国境の希薄化」です。
2024年パリ五輪では、アメリカ人のレディー・ガガがフランス語でシャンソンを歌い、キャバレー文化を表現して絶賛されました。
今回も同様に、アメリカ人のマライアがイタリア語でポップス「ヴィラーレ」を歌いました。
もはやオリンピックの開会式は「自国の歌手だけで固める」時代ではありません。
他国のスターがリスペクトを持って参加することで、**「文化の壁を越えた連帯(ボーダーレス)」**を表現するのが、現代五輪の新しいスタンダードなのです。
テーマである「Harmony(調和)」の体現
最後は、今回の開会式のテーマそのものです。
異なる国籍(米国とイタリア)、異なるジャンル(ポップスと伝統音楽)、異なる世代。これらが混ざり合うことこそが、今大会が掲げる「Harmony(調和)」でした。
マライアの圧倒的な歌声は、理屈を超えてそれらを一つにまとめる力として不可欠だったのです。
マライア・キャリーが披露した楽曲「ヴォラーレ」
マライアがステージで披露したのは、イタリアへの最大級のリスペクトを込めた名曲のカバーと、彼女自身の代表曲でした。
今回のパフォーマンスで特筆すべきは、やはり選曲の妙です。イタリア国民が愛する心と、世界のアスリートを鼓舞するメッセージが見事に融合していました。
イタリア語で歌い上げた「ヴォラーレ」
彼女が披露したのは、イタリアのの名曲『Nel blu, dipinto di blu(通称:ヴォラーレ)』です。
日本ではジプシー・キングスのカバーで有名ですが、原曲は1958年にドメニコ・モドゥーニョが歌ったイタリアの国民的ソング。
マライアはこの曲の一部を流暢なイタリア語でしっとりと歌い上げました。
アメリカのポップスターが、イタリアの伝統的なメロディを歌う姿に、会場のイタリア人観客からも割れんばかりの拍手が送られました。
2曲目アスリートに捧げた「Hero」
続いて披露されたのは、彼女のバラードの名曲『Hero』や『Nothing Is Impossible』(※当日のセットリストにより変動あり)。
これから17日間の戦いに挑む世界中のアスリートたちに向けた、「あなたは誰かのヒーローになれる」という力強いメッセージソングです。
スタジアム全体が感動的な空気に包まれた瞬間でした。
「雪の女王」を体現した衣装デザイン
当日の衣装は、イタリアのクチュール技術を結集した特注ドレスでした。 純白とシルバーを基調とし、無数のダイヤが散りばめられたドレスに白のファーを纏ったデザインは、まさにドロミテの雪山と氷をイメージしたもの。
ステージに立つマライヤの豪華な金髪と衣装はまさに雪の女王然とした風格を纏ったものでした。
現時点では、マライアが着用したドレスのブランドについて公式な発表はありません。
ただ一つ確かなのは、その価値が約24億円(1,500万ドル)にも上るという規格外の豪華さです。 判明している事実は以下の通りです。
- 価格: 推定1,500万ドル(約24億円)
- 宝石: 300カラット以上のダイヤモンドを使用
- デザイン: 純白のドレスにフェザーコート
- ブランド: 不明(公式発表待ち)
詳しいことが分かり次第追記して行きます。
開会式で白いドレスで国旗を渡した美女については下記に詳しく説明しています。なんと彼女はディカプリオの現在の彼女とか?
【ミラノ五輪開会式】国旗を運んだ美女の正体は?ディカプリオとの現在の関係についても
まとめ
ミラノ五輪開会式でのマライア・キャリーの起用は、「冬の象徴」としての求心力と、最新の五輪トレンドが見事に調和した成功例でした。 彼女が選ばれた背景には、以下の5つの明確な理由があります。
- ① 冬の象徴: 世界共通の「雪と氷のアイコン」としての圧倒的なブランド力。
- ② ミラノの戦略: ファッションと商業の都として、世界市場を見据えたグローバルな視点。
- ③ イタリア愛: 異国の文化に寄り添うリスペクト(イタリア語での歌唱)。
- ④ ボーダーレス: パリ五輪(ガガ)から続く、国境を超えた演出の新しい潮流。
- ⑤ 調和(Harmony): 異なる要素を圧倒的な歌声で一つにまとめるテーマの体現。
「イタリア開催なのに?」という当初の違和感を、たった数分で感動に変えたマライア・キャリー。 この開会式は、「伝統」を守りつつ「革新」を取り入れる、新しいオリンピックのスタンダードを象徴する一夜となりました。
開会式を見逃してしまった人はTverで配信していますのでマライアの歌唱を堪能してください。

