毎週木曜日、MBS毎日放送で放送されているドラマ「ワンルームエンジェル」
原作は同名タイトル漫画「ワンルームエンジェル」です。
私の住んでいる地域ではリアルタイムで視聴ができないのですが、Tverでなんとなく見始めてハマり、原作も読みました。
ドラマは原作に忠実に進んでいますが、これから少し違っていきそう。
さて、今後の展開はどうなる?最終回は?ネタバレ有りなので嫌な方はそっとパソコンの画面を閉じてくださいね。
ドラマ「ワンルームエンジェル」放送は全6話
ドラマは6話まであると公式サイトで発表されています。
深夜で30分枠なのであっというまに1話が終わってしまい、次が待ち遠しいです。
と言っている間にもう来週が最終話って?
原作は単行本1巻のみ。なのでじっくりと原作に沿ってドラマは制作されている感じがします。
先週には本名、自殺をした学生であったこと、落語が好きだったこと、お父さんのことを天使が知ってしまいました。
これから天使がなぜ自殺をしたのか?という物語の核に入っていきます。
目が離せませんね!
ドラマと原作の違い
キャスト
人生投げ気味のヤカラ男 幸紀 :上杉柊平
原作ではもっとゴツくて、だらしない感じですが見た目と違って意外と気が弱く優しい人物です。
上杉柊平さんはちょっとカッコよすぎでイメージが違いますが、過去の出来事で傷ついて無気力になった感じがよく似合っています。原作と見た目が違っても美形は絵になるのでOK。
天使(高科天志):西村拓哉
原作では毒舌で天使を名乗る割にはスレている。白い学生服に白い大きな翼を持ち、笑うことがない。華奢で美形。
西村拓哉くんを最初に見た時に色白!って思いました。何か塗っているのでしょうか?
髪型から雰囲気まで原作に近いと思います。ただ目と目の間がちょっと開いているのが残念ですが、美形の部類で原作に合っていると思います。
店長 :おいでやす小田
原作ではハゲたおっさんのコンビニの店長。ドラマでは見た目は違いますが、問題なし。
A君 :田中洸希
余談ですが、タナカコウキて、え?芸名この名前でよかったの?
原作のAくんは天使が自殺した原因となった人物。なのですが、原作では顔は出てきません。
運動も勉強もできて人気者。学級カーストで言うと最上クラスの人物。天使に何かといじめまがいに絡んでくる人物。暴力的で嫌な奴だけど、どうやら天使が好きでちょっかい出していたらしい。
ある日天使の目の前で転落事故で死亡してしまいます。
ドラマでは田中洸希君が演じています。予告段階なのでどんなキャラかわかりませんが、原作のように暴力的ではなさそう。
田中君もイケメンなのでBL風味が出てきそうな予感。
幸紀の母親(あり沙) 長谷川京子
原作のありさは口もガラも悪くて、派手な女性。幸紀とは訳あって離れて暮らしている。一見いい母親には見えないが、実は息子の心配している母親。
長谷川京子さんが原作通りに演じていますが、茶髪の方がよかったかな。
ドラマワンルームエンジェルを1話から見るなら
ストーリーの違い
物語は今のところほぼ原作通りです。
母親が出てくるシーンの順番が違ったり4話の流しそうめんは原作にはありませんでした。
大きく違うのは死んでしまったAくんのことを好きだった同級生の女子がドラマでは今のところ出てこないこと。
彼女はAくんが死んだ時に天使に向かって「あんたが死ねばよかったのに!」と泣きながら叫んでしまい、天使を傷つけたことを後悔してコンビニや天使の父親のもとを訪ね、幸紀と会話を交わす機会も出てきます。
原作ではこの先幸紀を変えるきっかけの一つになる人物なのでドラマでも登場するかもしれません。
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ドラマ今後の展開(ネタバレ)
原作通りなら、これから天使がどうして自殺したのかのエピソードになり鬱展開になって行くと思います。
自分の自殺の原因を知っても天使は記憶がないため「人ごと」と感じます。
そして幸紀に「素直に一緒にいたい」と口にします。
それから天使の行きたいところ、やりたいこと、幸紀とふたりでやりまくります。
お互いやり尽くした後、天使はよく笑うようになり、幸紀と心を通わせていきます。
お互いの弱さや心の傷を知りこれからも一緒に生きてこうと決めて生活していくのです。
相変わらず口の悪い天使ですが、二人は満ち足りた幸せな生活を送っていきます。
やがて幸紀は仕事を見つけ、母親のいるところへ引っ越し、支えることを決め天使もそれについていきます。
最終回はどうなる?原作ネタバレあり
母親の住んでいる街に引っ越した二人。
雪が降る公園で雪合戦を楽しんだ後、話をします。
天使は言います。
「神様は意地悪でこんなことを(自殺した自分を天使にして幸紀に出会わせる)したのわけじゃなくて僕にワンチャンくれたんですよ」
「やなことなんて全部忘れて幸紀さんみたいないい人のところで優しい感情だけに囲まれて過ごせばっていう」
そして幸紀は天使に背中を向けて照れながら精一杯の気持ちを告白するのです。
「俺はお前と出会って初めてこんなに満たされている」辿々しく途切れ途切れの告白です。
「でもこんなにぬくもった気持ちになるのはほんと、天使お前がいるからだよ」
知ってます!めっちゃ伝わってきてますよ!
と返す天使。幸紀の感情は天使に流れ込んできているので彼の正直な気持ちがダイレクトに伝わってくるのです。
そして天使に背を向けて雪玉を作っている幸紀に天使の声が聞こえます。
「幸紀さん、幸紀さんありがとう 僕もう 飛べそうだなぁ」
作った雪玉を天使に向けて投げようと振り返ると…
どこにも天使の姿はないのでした。
幸紀は知っていました。天使を満足させると自分の前から消えてしまうことを。
その後、しばらくは魂が抜けたように何もせず布団に転がって過ごす幸紀。寂しくて寂しくてたまりません。
天使のことを愛しくて愛しくてたまらなかったことに気づきます。
そして部屋で天使の羽を見つけ、妄想でもなんでもなく現実に天使がいたことを再認識し号泣します。
その後、天使の父親に会いにいき、家の前で天使の同級生の女子に出逢います。天使にお線香をあげにきたという女子高生や天使の父親の「辛いことを乗り越えて前に進む姿」を見て自分も前向きに生きていくことを決意します。
「失ったのは悲しいけれど与えてもらったものはあまりに大きい」
満たされていたのは天使だけでなく自分もだった。そう気づいたのです。
単行本には後日談が入っています。
白い学生服の天使が誰かに話しかけています。
「もっとゆっくりしてきてもよかったのに」
ちょっとしわの入った手が天使の頭をわしゃわしゃとなでるのを、嫌がる天使。
そうです、幸紀と天使は天国で再会して二人で生きていくのでした。
この後日談には幸紀の姿は最後にワンカットだけ。しかも後ろ姿です。
再び出会えて嬉しそうな顔の天使が印象的でした。
これはバッドエンドなのでしょうか?
自分はハッピーエンドなのだと思います。
孤独に生きてきたふたりが出会ってお互いを大切に思い、一人は満足して天国へ、もう一人は人生を大切に生きていく。
別れは悲しいけれど、もう一度天国で出会えてよかった。そう思える最後でした。
残された者がその人を思いながら生きることがどんなに辛いかわかるのでドラマもこのストーリーだったら号泣しそうです。
最後に天使が幸紀に聞きます。
「どうでしたか?(人生は)楽しかったと思えましたか?_」
幸紀がなんと答えたかは書いてありませんでしたが、天使が笑顔になったのでいい人生を送ったようです。
ワンルームエンジェルはBLではない!
漫画はBLのカテゴリーに入ってるのですが、ラブシーンはないし、完全に二人はプラトニックな関係です。
物語の中には性的な表現はないですし幸紀が天使に欲情する場面は一つもありません。孤独な心と心が出会い、お互いを満たし、生きていく意味を見つけ、成長していく物語です。
なのでこれをカテゴライズするのならヒューマン×ファンタジーに入るのでは?と思っています。
切なくて、美しくて、とても優しい。
とても好きな作品です。
見逃してしまった人はTverで4話を見ることができます。
Huluでなら1話から一気に見ることができます。
登録して2週間無料で視聴できますのでお得に見ることができます。
ドラマワンルームエンジェルを1話から見るなら
まとめ
ドラマ「ワンルームエンジェル」と原作漫画との違い、キャストのイメージをまとめました。
BLという扱いですが、もっと人間を丁寧に描いた作品だと思います。
これから先、原作とドラマがどう違ったストーリーになるか注目ですね。