『Dr.アシュラ』第2話では、多聞(演:向井理)との対峙シーンをはじめ、印象的なロケ地と映像の“暗さ”が話題に。なぜこの場所が選ばれたのか?映像のトーンに隠された意味とは?作品に込められた深いメッセージを、ロケ地や演出の視点から紐解きます!
この記事を読んでわかること
- 『Dr.アシュラ』第2話の主要なロケ地情報
- なぜこの場所が選ばれたのかという演出意図
- 映像の「暗さ」に込められた意味と効果
- 使用された建物の歴史や他作品での登場例
【Dr.アシュラ2話ロケ地】多聞と話した屋上は?
職場が見える… https://t.co/mxknM7v1oN
— Tegg (@easy6_t) February 23, 2025
ロケ地:大手町パレスサイドビルの屋上丸の内側
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目 1 パレスビル
登場シーン
薬師寺が挿管できずに患者の命が危ぶまれた時に手を貸してくれたのは「救急を潰す」と言っていた多聞でした。
アシュラと多聞は息ぴったりで患者の措置を終え後二人は屋上で話をしました。
多聞が日本を離れる前に「日本の救命を変えよう」という約束はどうなったのかとアシュラが尋ねると多聞は何も言わずに去って行ったのでした。
この場所が選ばれた意味
隣接する高層ビル群を背景に、少し暗めに加工された映像は、物語の緊張感と重厚な雰囲気を一層引き立てています。
特に、多聞とアシュラが対峙する場面では、大都会・東京の“静かなる圧”が画面越しにも伝わり、心を揺さぶりました。
大手町は東京屈指のビジネス街であり、日本の経済や政治の中枢を担う場所。その舞台背景がドラマ全体に“使命感”や“責任の重さ”を象徴的に映し出します。
都会の冷たさや孤独感が、アシュラと多聞の複雑な関係や、理想と現実のギャップをより際立たせる役割も果たしています。日常から少し離れた“非日常感が、視聴者を物語の世界へ引き込む要素となっています。
アクセス:「大手町駅」徒歩1分
ロケ地のポイント|米津玄師の『M八七』のMVにも使われていた!
このロケ地は米津玄師の『M八七』のMVにも使われていることで知られています。
特に同じアングルで撮影された場面は、映像ファンの間でも話題になりました。
もしかしたら、演出家や監督が米津さんの表現世界に共感していたのかもしれません。
また、パレスビル自体が持つスタイリッシュで現代的なデザインは、映像作品の舞台として非常に映えます。実際、多くのドラマやCMでも外観・内観共に使用されており、「東京らしさ」や「非現実感」を演出するのにぴったりの場所です。
屋上の開放感と東京の風景が融合することで、心の距離感や感情のゆらぎを繊細に表現できるのもポイントです。
他の印象に残るロケ地
帝釈総合病院の外観・搬入口
ロケ地:拓殖大学 文京キャンパス A館
住所:文京区小日向3丁目4番
登場シーン
このドラマの中心になる帝釈総合病院の外観・搬入口に使用されています。
この場所が選ばれた意味
拓殖大学の文京キャンパスにある「恩賜記念講堂(おんしきねんこうどう)」は、1934年に建てられたとても歴史のある建物です。
昭和天皇からのご寄付をもとにつくられたもので、赤レンガの外壁や丸いアーチの窓が特徴。
原作ではそのような雰囲気はなかったですが歴史のある病院ということにしたかったのでしょう。
病院内はセットを組んで撮影していると思われます。
古い建築ならではの重厚感が、ドラマのテーマである「命の現場」「救命の現実」をより強く視覚的に訴えかけてきます。
特に、主人公たちの使命や責任感を演出するには、歴史ある建築との相性が抜群です。ロケ地選定においても、ドラマの世界観に一貫性を持たせる重要な役割を担っています。
アクセス:東京メトロ丸の内線「茗荷谷駅」から徒歩3分
Dr.アシュラの画面が暗いのはなぜ?
ドラマ『ドクターアシュラ』で全体的に画面が暗く調整されているのは、作品の「世界観」や「テーマ性」を視覚的に強調するための演出と考えられます。以下のような意味が込められていることが多いです。
緊張感や重苦しさの演出
医療ドラマやサスペンス作品では、画面を暗くすることで「命のやりとり」や「人間ドラマの葛藤」といった深刻な雰囲気を際立たせます。明るい画面では伝えきれない“重み”を、視覚的に感じさせる効果があります。
登場人物の内面や闇を表現
『ドクターアシュラ』の主人公や登場人物が抱える秘密や過去、葛藤など「心の闇」を、画面の暗さで象徴的に表しています。映像を通して、言葉にしなくても登場人物の心理を感じ取れるように工夫されているのです。
リアリティや緊迫感の強調
手術シーンや深夜の病院など、実際に暗い場所をリアルに描くことで、視聴者をその場にいるような臨場感に引き込む効果もあります。現実の病院でも、夜勤や緊急対応の場面は照明が限られているため、その空気感を反映しています。
まとめ:物語を彩るロケ地と暗さに込められた意味
『Dr.アシュラ』第2話では、登場人物たちの心情や過去を丁寧に描く演出が印象的でした。
特に屋上での多聞との対話シーンは、東京のビル群を背景にした静かな緊張感が視聴者の心を掴みました。
選ばれたロケ地には、作品のテーマやキャラクターの内面を引き立てる意味が込められており、映像の「暗さ」もまた、リアリティとドラマ性を高める重要な要素となっています。
今後の展開でも、ロケ地の選び方や映像表現が物語の深みをどう引き立てるのか注目していきたいですね。