松本若菜さん主演のドラマ『ドクターアシュラ』。放送前から注目されていた話題作ですが、放送回を重ねるにつれて「面白くない」「脱落した」という声も増えてきています。SNSでも「展開が単調」「キャラクターに魅力がない」など厳しい意見がちらほら。なぜここまで評価が分かれるのか、脱落者が続出する理由を深掘りしてみました。
この記事を読んでわかること
- 『ドクターアシュラ』が「面白くない」と言われる理由
- 視聴者が脱落してしまう5つのポイント
- まだ面白くなる可能性はある?今後の見どころ
ドラマドクターアシュラは面白くない?
ドクターアシュラもすでに後半を迎えていますが、いまいち「面白くない」という声が聞かれるようになってきました。
自分もなんとか見続けてきましたが裏の「恋は闇」が面白いので脱落しそう。
まず面白くないという意見をエックスで見てみましょう。
ドクターアシュラは修羅場〜って言う決めゼリフも微妙だし、無表情な松本若菜はつまらないし、どうせ何が起きようとこの女医がめちゃめちゃにやるけど結果良かったねドラマかーと第1話で分かったからもう見てない
— ももちょ (@momocho0219) May 11, 2025
松本若菜目当てで観てるけどつまらないな…突っ込みどころしかない。
— うまみ (@isopptAm) April 16, 2025
坊主って呼ばれてる研修医がウザすぎる。他に良いキャストいなかったの?
来週からは観ないかな
#ドクターアシュラ
うーん #ドクターアシュラ がなんか面白くない・・・。絵作りもキャスティングも良いのだけど展開がなんかワンパターンというか単調というか・・・。 #松本若菜 さまのご尊顔を拝めるというだけで見続けるのがしんどくなってきた。
— 寺沢太一(Mustela) (@vi6arf) May 24, 2025
なかなか厳しい感想ですね。
キャストが好きで見ているけれど「しんどく」なってきたってなかなか厳しい意見です。
キャストはいいし、原作もそこそこ人気があったのに何故なのか考察しました。
ドクターアシュラ脱落多数の理由5つを深掘り考察
人気医療ドラマの4つのカテゴリー
過去の人気医療ドラマ(ドクターもの)を4つのカテゴリーに分けてみました。
スーパードクターを描いた作品
- 医龍
- ドクターエックス
- チームバチスタの栄光
- ブラックペアン
青春群像劇・医師の成長物語
- コードブルー
- 救命病棟24時シリーズ
医学会の闇世界を描いた作品
- 白い巨塔
感動ヒューマンドラマ
- コウノドリ
- 救命病棟24時シリーズ
- Dr.コトー診療所
ドクターアシュラはこのカテゴリーに分けるとするとスーパードクターもの、ということになりますね。
それを踏まえて考察していきましょう。
主人公のキャラクターが突き抜けていない
スーパードクターものは主人公がクセ強なイメージがあります。
「私失敗しないので」が口癖で治療成功後には莫大な金額を請求するフリーランスのドクターを描いたドクターXの大門未知子。ありえない設定だらけですが見終わったわとスカッとするストーリーに惹き込まれます。
論文を書くのが苦手で出世しない天才心臓外科医。他の執刀医が手術を失敗した際、「○○○○万円でもみ消してやるよ」執刀を請け負い、退職金を巻き上げて辞めさせているため「オペ室の悪魔」と呼ばれるブラックペアンの渡海征司郎。
杏野朱羅(松本若菜)は腕の良いドクター。無口で必要以外のことは言わず、命を助けるためなら病院の方針にも従わない孤高のドクターです。
キャラは強いですが、いまいちスカッとしない。彼女の命に対する執念がなんなのかが見えてきていません。
また無表情なので感情移入しずらいです。
やり方によっては「かっこいいスーパードクター」のキャラが際立ったかもしれないのに勿体無いですね。
オリジナル部分が単調
原作は単行分3冊という短さ。
設定は同じだし登場人物の性格や設定もかけ離れてはいません。
3話のニセ天才医師の嘘がバレる、院長の悪事がバレるくらいまでは面白かったのですが、それ以降は同じような話が続き単調に感じられてしまいます。
患者の病状や人間関係もどこかでみたような設定で目新しいものを感じません。
ありえない設定、都合の良すぎるシーンが多い
1話で反社のチンピラが手術中に中に入り込んできたり、6話では研修医の親友の恋人が事故で運ばれてきて付き添いの親友が倒れてそれを薬師寺が救うことになったり、7話では緊急で搬送された男性の妻が見舞い後に事故で搬送されたり…
ええ?こんな都合のいいことってある?と思わず突っ込んでしまいそうな偶然を見ると正直萎えてしまいます。
治療中に家族が中に入れる病院って普通はないですよね。家族や関係者は待合室や廊下で治療が終わるのを待つことになるはずです。
家族がそばでオロオロしていたら絵的に臨場感が増すという演出なのでしょうね。
脇役キャラの描写が浅い
現院長の多聞 真(渡部篤郎)と六道ナオミ(小雪)のキャラが薄くてバックグラウンドや現在考えていることがよくわからない。
多聞は序盤は朱羅の敵か味方かわからない時は興味が湧きましたが、味方とわかってからは興味をそそらない人物になってしまいました。
ナオミはなぜこの病院に来たのか?朱羅と面識がありそうだったけど今のところは全くわかっていませんね。
前半は院長(佐野史郎)や金剛(鈴木浩介)大黒(田辺誠一)のキャラが強くて面白そうだったけど今や普通の人に…
演出や演技が過剰に感じられる
研修医がいつまで経ってもポンコツのままで残念すぎ。
原作では彼は一旦退場し数年後に医者になって戻ってきて立派な戦力になります。
ドラマでも同じようにポンコツでしたが後半に差し掛かる7話でもまだ朱羅がいないと不安そうです。
実は初回でSNSでは研修生がうるさすぎるという書き込みが多数ありました。
もちろん演出で演じている佐野昌哉さんのせいでは無いと思います。
6話で認められ「薬師寺先生」と朱羅に呼ばれていたのに7話ではまた「坊主」と呼ばれていたし、もう少し成長させてあげてほしいです。
まだ面白くなる可能性はある?今後の展開は?
朱羅の過去が明かされる
今まで小出しに残像として描かれてきた朱羅の過去が8話でようやくわかります。
子供の頃通り魔にあって両親は死亡し、自分も死の縁に立たされた過去の詳細が語られることに。
その体験が大きく影響をして現在の彼女の命に対する向き合い方が視聴者にわかるのではないでしょうか?
ナオミとの関係は?
原作ではアメリカ研修の帰りの飛行機で急病人が出たことでナオミと朱羅は知り合うことになります。
そして最終巻で東京での大災害に国際医療協力チームの一員としてナオミが訪れ2人は再開することになるのです。
ドラマでは朱羅はナオミに見覚えがあるようには見えなかったので原作とは違う出会いだったのでしょう。
またナオミがアメリカから帝釈総合病院に来た本当の意味も明かされていくと思います
未曾有の大災害が起こる?
原作のクライマックスは未曾有の大災害が起こり帝釈病院に怪我人が溢れることに。
そこで朱羅はトリアージ(命の選択)をすることになります。
それはどんな命も助けるをモットーとする朱羅にとってはそれは「命」とどう向き合うのか?ということを考えさせることになります。
ドラマでもこの災害はクライマックスに登場すると思われます。
自分の過去のトラウマをどう乗り越え、命とどう向きうのか?朱羅は答えを見つけることはできるのでしょうか?
研修医の成長はあるのか?
今までも頼りないながらも「少しづつ」成長をしている薬師寺先生。最終回には朱羅から認められ「薬師寺先生」と呼ばれるようになるのではないでしょうか?
彼は実家が「皮膚科」を営んでいるのですが、実家を継ぐことを選択せず朱羅と一緒に命を救う選択をしていくと思います。
まとめ:『ドクターアシュラ』は今後盛り返せるのか?
ドラマ『ドクターアシュラ』が「面白くない」と言われる理由は、主人公のキャラの弱さや展開の単調さ、過剰な演出など、いくつかの要素が重なっていることがわかりました。
ただ、物語はいよいよ後半戦。朱羅の過去やナオミとの関係、未曾有の大災害など見どころがまだ残されており、巻き返しのチャンスは十分あります。
今後、視聴者が感情移入できる展開になれば、評価が変わる可能性もあるのではないでしょうか。