第5話の『めおと日和』では、瀧昌となつ美がなんと学生姿に変装!?袴にメガネの“優等生スタイル”の瀧昌と、セーラー服姿のなつ美がとてもお似合いで話題になりました。
なぜ2人がそんな格好をしていたのか?そこには、ちょっと変わった恋の後押しと、当時ならではの恋愛事情が関係していたんです。昭和11年という時代背景とともに、5話の見どころをたっぷりご紹介します!
この記事を読んでわかること
- 瀧昌となつ美が学生コスプレをした理由
- 深見と芙美子の恋の進展
- 昭和11年の男女交際事情と恋愛観
【波うららかに、めおと日和5話】瀧昌となつ美なぜ学生服に?
5話の予告では瀧昌となつ美が学生のコスプレをしているシーンが披露されました。
瀧昌は袴で眼鏡の初生風、なつ美はセーラー服。どちらもとても似合っています。
なぜ2人はこんな扮装をしているのでしょうか?
そういう趣味があるということは考えられませんよねw
なぜ2人が学生の扮装をすることになったのかを説明していきます。
瀧昌、なつ美が学生のコスプレをした裏にはもう一つの恋の予感が?
2人が学生の扮装をしたのはもう一つの恋を応援するためでした。
それは深見龍之介と吉森芙美子のデートを見守るため。
なぜ2人が?と思われる方が多いと思いますので経緯を説明しますね。
なつ美が風邪を引いたことで事件が
瀧昌が帰ってくる日になつ美は風邪をひいて動けなくなってしまいます。
声が掠れてしまいそんな姿を瀧昌に見せられないと思ってしまったなつ美。
たまたま家を訪ねてきた芙美子(山本舞香)に瀧昌に食べさせるための食事作りと2人の間に入って会話を補助して欲しいと頼みます。
芙美子はそのうち風邪で声が掠れていることはバレると思いながらも協力をしてくれます。
2人は瀧昌に振る舞うための料理を作り帰りを待っていました。
夜遅くに泥酔をして帰ってきた瀧昌
なかなか帰ってこない瀧昌を待ち続けていたなつ美と芙美子ですが、やっと帰ってきた瀧昌は泥酔し、深見少尉に背負われて帰ってきました。
なつ美は言葉を発せずに瀧昌を締め出してしまいます。
翌朝瀧昌は深見とやってきてなつ美に平謝り
「上司や先輩の誘いは断れない」「仕事の一環だと思って欲しい」と言い訳をします。
そう言われたら反論できないと思うなつ美の代わりに芙美子が毅然と反論します。
「仕事を盾にするのはいささか卑怯では?」
芙美子はさらに言い募ります。
- 「使いを出すことはできなかったのか?」
- 「一旦家に帰ることはできなかったのか?」
それに応戦したのは瀧昌ではなく深見でした。
「仕事をして帰ってきた夫を締め出すなんてそれこそ失礼では?」
それに対して芙美子は
「飲み遊んだの間違いでは?」と反論します。
瀧昌、なつ美を差し置いて芙美子と深見は口論になってしまいます。
2人のおかげで瀧昌となつ美はラブラブに
芙美子と深見が口論が代理戦争になって瀧昌たちは深見たちの喧嘩を止めることになりました。
その後の瀧昌となつ美は仲睦まじく過ごすことができました。
深見は瀧昌たちを仲直りさせるためにわざと「芙美子と口論になるように」したことに芙美子は気づきます。

芙美子にとっては悪い人じゃないけどいけすかない人っていう印象だったみたい
芙美子がその後江畑家を訪ねた際に結婚は考えているといったことと、深見のことを「いい人(それなりに)」と評したことでなつ美は深見と芙美子を取り持とうと画策しします。
深見に芙美子の印象を聞くと「興味がある」との返答闘志に火がついてしまいました。
そして2人のために「恋人の逢瀬」を企画します。
瀧昌となつ美の変装理由は2人のデートを見守ること
当時は独身の男女が2人きりでデートをすることは世間体が良くないとされていました。
万が一2人が見咎められた時には2人は偶然出会っただけどフォローしようとするために瀧昌となつ美は変装して2人の後をつることに。
それで2人は変装することにしたのです。
そしてなつ美瀧昌に手編みの青いマフラーを巻いてあげるのでした。
深見と芙美子のデートはうまくいったのか?
プレイボーイらしく歯の浮くようなセリフを吐く深見に対して芙美子は照れたり、うっとりすることもなく「すん」としています。
深見はそんな芙美子に興味を持ちました。
そしてカフェで自分の結婚観を芙美子に話し始めます。
結婚に恋情はいらない?
深見は独特の結婚観を芙美子に話し始めます。
- 愛想、愛嬌は不要
- 対等に話ができ、自分の不在の時に家を守れる人
- 結婚は家を守り子を成すための制度に過ぎない
- お互いの義務を果たせばあとは自由に
その上で芙美子に結婚相手として理想だといい、あなたの意思を知りたいといいます。
深見の結婚観には「一理ある」と認めたものの芙美子は「今後の参考にする」といい深見の話を真剣に聞く様子は見られませんでした。
2人を見守る瀧昌となつ美が逆に救われることに
芙美子たちをつけ、見守る瀧昌たち。
深見と芙美子は変装してついてくる瀧昌たちに気づいています。
ところが学生風の男女が二人連れだっていることで警察官に声をかけられてしまいます。
そこへ深見が「彼らは僕の知り合いです」と助けてもらうことに。
助けられてあたふたとしながら逃げるように立ち去る2人に深見も芙美子を笑ってしまうのでした。
お互い牽制し合いつつも深見と芙美子は恋愛や結婚に対しては独特の考え方を持っているようでどうやら相性も悪くなさそうです。
今後の2人の恋の行方も気になるところですね。
昭和11年男女交際に世間が厳しかった?
5話では深見と芙美子が2人きりでデートをして咎められないようにとか瀧昌となつ美が学生の格好で2人でいることで警察官に引き止められたりというシーンがありました。
昭和11年ごろの男女交際は
昭和11年(1936年)は、戦前の日本における男女の交際に関する社会的な風潮は、現代とは大きく異なっていました。
結婚は、恋愛よりも親の縁組によるものが多く、男女の交際もより制限される傾向にありました。
昭和11年の交際
- 結婚観:
結婚は、愛情よりも、家と家のつながりを重視した縁組が主流でした。親が子どもの交際相手を選び、結婚を決めることも珍しくありませんでした。 - 男女交際:
男女の交際も、現代に比べて制限が強く、公然たる交際も難しいとされていました。手紙をやり取りしたり、夜に会うなどの行為も、一部の世帯や限られた人たちの中でしか行われませんでした。 - 恋愛:
恋愛は、親の縁組の場が限られているために、身分や家柄が異なる人々との交際が難しく、また、社会的なタブー視も強いものでした。 - 社会的な規範:
社会全体としては、男女の交際や結婚は、家系の維持や社会秩序の安定のために重要とされていました。そのため、男女の交際に関する行動は、厳しく制限され、規範に違反すると、社会的な制裁を受けることもありました。
昭和11年の恋愛文化
- 手紙:
恋愛の手段として、手紙が広く使われていました。特に、遠距離恋愛の場合、手紙は大切なコミュニケーション手段でした。 - 茶屋や花見:
男女が会う場所として、茶屋や花見が人気でした。しかし、直接的な交際よりも、遠巻きに見たり、言葉を交わしたりする程度が一般的でした。 - 縁談:
結婚は、親の縁談によって決まることが多く、男女の交際期間は短いものでした。

当時はお見合い結婚が7割だったらしいよ

家同士のつながりだから身分の差も考慮しなくちゃいけなくて
駆け落ちも多かったらしいわよ
まとめ【めおと日和5話】瀧昌となつ美なぜ学生服に?変装の理由と昭和の恋愛事情も解説
第5話では、瀧昌となつ美が変装してまで深見と芙美子の恋を応援する姿が描かれ、ほっこりする展開が続きました。
人の学生コスプレは、まさに「恋のサポーター」になるための変装だったんですね。
当時の時代背景を知ることで、なぜ見守りが必要だったのか、なぜ変装までしたのかがより深く理解できます。
恋の手練れである深見と結婚願望の薄い芙美子の後押しをする瀧昌となつ美、そして少しずつ距離を縮めていく2人の関係も気になるところ。
戦前の価値観と、現代にはない“慎ましさ”が織り交ざった『波うららかに、めおと日和』の世界を、これからも見守っていきましょう!