翔たちのグループに誘われても自分に自身のないQは「自分には何もない」と感じ虚無感に襲われます。
そこで考えたのがカラオケボックスでのアルバイト。
そこに翔たちとつるんでいる加奈」と「恵理子」と偶然出会い絡まれてしまいます。
思春期真っ盛りのQは思わず「コーフン」しまい…彼女達に「ドウテイ」とからかわれてしまい、最悪なことにそのことを翔達にばらされてしまいます。
BOYS BE
そこでマルコがバイト先に「参考書」として持ってきたのはBOYS BEでした。
でもそれをアジトでレオに「これは男達が勝手抱いた壮大なロマン」
「描かれているのはこんな奴はいねぇ」と否定されてしまいます。
「BOYS BE」に描かれている女子は絶対いる!」と反発するマルコーにレオは言い放ちます。
「いいか童貞。モテたければ男が見たい男よりも女が見たい男を学んだ方がよっぽど効果がある」と。
アジトにある少女漫画を指さします。
本棚には「花より男子」「天使なんかじゃない」「イタズラなKISS」などが並んでいました。
というかQには偉そうなことを言っていたマルコーも童貞だったのねw
、
◆BOYS BEとは
1991年〜1996年 週刊少年マガジン掲載
原作:イタバシマサヒロ
作画:玉越博幸
単行本 全32巻 1992年〜1997年
2nd season 全20巻 1997年〜2000年
BOYS BE… L CO-OP 全6巻 2000年〜2001年
BOYS BE… Last Season 2001年
BOYS BE… pre-season 2010年
BOYS BE… next season 全6巻 2010年〜2011年
BOYS BE…〜young adult〜 全2巻 2018年
2019年に連絡が始まってからシリーズで2011年までに7シリーズ!
これだけでも多くの支持を集めていることがわかりますね。
タイトルはクラーク博士の「boys be ambotoous」(少年よ大志を抱け)から。
物語は1話完結で毎回主人公や場所や舞台背景が違う話となっていますが、共通するのは主人公は恋愛経験がなく、女の子に不慣れで純粋なこと。
爽やかで初恋の初々しさが感じられる物語が詰まっています。
絵がどんどん時代に合うように変化しているのも長期連載ならではですね。
花より男子
シーンは変わってバイト先でQが読んでいたのは「花より男子」
アジトの書棚にあったのでこれもマルコがQに参考書として渡したものと思われます。
Qは「馬鹿馬鹿しいな」って呟いていますが、めっちゃ笑顔w 男の子が読んでも面白いのかな?
でもカラオケにきたセイラと話すきっかけになりましたね。
女の子の好きな漫画を読んでいると話すきっかけにはなるかもしれません。
◆花より男子とは?
これは人気作品でドラマ化映画化もされているのでみなさん知っていると思われます。
1992年から2004年 マーガレット掲載
原作:神尾洋子
単行本 全37巻 1992年〜2008年
あらすじ
名家の生まれやセレブ達の子供が通う英徳学園に全くの一般庶民の家の子の牧野つくしは玉の輿を狙う母親の勧めで入学します。
学校では有名財閥の御曹司などで構成されるF4によって支配され教師でさえも逆らえない体制となっていました。
つくしはそれに違和感を感じながらも平凡で目立たない高校生活をしようとしていましが、ある日ふとしたことから目をつけられ学校中からいじめのターゲットにされることに。
しかし正義感が強くF4に対し忖度なく立ち向かっていくつくしに次第にF4の中心人物道明寺司は惹かれていき恋してしまいます。
これね。とっても人気作ですが、庶民のつくしにF4の司と類が思いをよせるところがいいんですよね〜〜。
俺様で身勝手で傲慢な司なんだけど純粋なところがあって本当は優しかったり、クールな類が助けてくれたりね。
レオくんは「女達が勝手抱いた女のための壮大なロマン」の代表として「王家の紋章」を挙げていましたが
花より男子こそ「女達が勝手抱いた女のための壮大なロマン」なんですよ。レオくん。
花より男子ファイナル(劇場版)アマゾン(有料)で見ることができます。
ホットロード
Qが教室でマルコに紙袋に入れられて「新しいブツだ」と言って渡された漫画はホットロードでした。
◆ホットロードとは
1096年から1097年 別冊マーガレット掲載
原作:紡木たく
単行本 全4巻 1992年〜1997年
あらすじ
主人公の宮市 和希は14歳。2歳の頃父親が亡くなり、母親と2人暮らをしています。母親は気分屋で子育てにあまり興味がないことから自分は愛されていない、誰からも必要とされていないと孤独を感じいて、少し投げやりな学生生活を送っていました。
ある日横浜から転校してきた友人に連れられた場所で不良の春山洋志と知り合います。
彼は義父とうまくいかず家を飛び出しガゾリンスタンドで働きながら一人暮らしをしている孤独な少年でした。
また、春山は一方では横浜の暴走族に所属していて和希は次第にその不良の世界に惹かれて行きます。
春山は次第に暴走族のリーダとなった春山は反目し合うチームとの激しい争いにしのぎを削ることとなる。
和希は少しずつ大人になり母親との距離を縮めていことができるようになります。
紬たくさんの作品は絵がすごく特徴的なんですよね。
一言で言うと「白い」
線が少ないんです。それがまた孤独な二人の心情を感じさせるんですよね。
そして不思議なことに二人の心が触れ合った瞬間も温かく感じさせんです。
シンプルな線ながら春山も当時かっこよく見えました。若い頃の感性じゃないと良さがわからない絵柄かもしれません。
2014年には和希役を能年里奈、春山役を登坂広臣で映画化されヒットしました。
主人公が恋をする相手が暴走族で不良、という王道のお話ですが、恋愛要素はピュア。
当時は携帯もなく、今ほど暴力に嫌悪感がなかった時代。中高生は不良に憧れていて当時満たされない気持ちを抱えた子供には刺さったお話っでした。
映画ホットロードはアマゾン(有料)で見ることができます。
まとめ
マルコがQに渡した「童貞のバイブル」はBOYS BE、花より男子、ホットロードの3冊でした。
どれも参考書になるような本とは思えませんが1995年には人気があり当時の若者にウケた作品でした。
余談ですが、「花より男子」の1995年に映画版が作成されています。
つくしは内田有紀さん司役は谷原章介さん。藤原紀香さんや藤木直人さんなどが出演されていました。
アニメ版もあり吹き替えも山本耕史さんが担当していました。
王家の紋章は「女達が勝手抱いた壮大なロマン」ではないですよ。レオくんw