フジ大奥第二章に入りました。残念ながら初回は6.7%、それから4.07%、5.0% 4.6%、4.2%と、どんどん下がってしまいましたね。
初回はそこそこ高かったのはキャストや大奥の今までの実績から期待度が高かったということだと思います。
残念なことに1話目から「つまらない」という声が上がっていたんです。
いったいなぜつまらないと感じてしまったのか4つの理由を解説します。
昨年NHKで放送された大奥の記憶が新しく比較されてしまうから
2023年にはNHKでよしながふみさん原作の男女逆転大奥season1、2が放送されています。
この作品は江戸時代、男子しか感染しない「赤顔疱瘡」が流行し将軍や将軍候補までも亡くなってしまい将軍の後継は女性となってしまうという男女逆転時代劇でした。ジャンルとすればSFに属すような作品です。
SFながらしっかりと史実の人物像や出来事を踏襲し、キャストやストーリーが骨太で好評でした。
特に冨永愛さん演じる徳川吉宗の迫力と凛々しさ、仲里依紗さんの濡れ場や子作りのため好きな男性がいても側室を寝屋をともにしなければならなかった悲しみを切なく演じていたのが印象に残りました。
そんなドラマの後にフジテレビが大奥を放送したわけで、NHKの大奥だけでなく昔の大奥とも比べられて気の毒ではあります。
あと2、3年後だったらまた評価が違ってきたのではないでしょうか?
視聴者の感想に衣装が安っぽいというものがありましたが、ドラマを見ていると倫子、松島、家治は毎着物が違い結構お金がかかっているように見えます。
セットやロケ地は過去のフジの大奥と同じなので予算を削っている、という事はなさそうです。
リメイクや続編の難しさが露呈してしまい残念ですね。
現代風の言葉遣いに違和感
言葉遣いが確かに今までの時代劇とは違い言葉遣いが現代風にアレンジされています。
特に京から来た倫子は時々京言葉を話すぐらいで、お品に関しては全く京言葉を話しません。
昨今若い人のテレビ離れが注目されています。堅苦しい時代劇ではなくなるべく若い人にも観てもらえるようにという制作側の意図があるようです。
過去の大奥に慣れ親しんだ世代は「御台所」「お渡り」「お中臈」「側室」の意味もわかるし時代劇の言葉遣いにも慣れているでしょうが、若い世代には大奥でしか使わないような用語を知らない人がたくさんいます。用語は変えられませんが、少しでも気軽に時代劇を楽しんでもらうという理由があるのでしょう。
特に5話の倫子が上様に言った「好きです」という言葉には「この時代こんな言葉あったの?」という疑問の声が上がりました。
実際過去の大奥シリーズを見ていた人には軽いと思われてしまったのも仕方ないですね。
それでも若い人には好評のようで放送後にはTverで再生回数が一位になるなど、配信でドラマをみる層には視聴されています。
描いた将軍が地味だったために史実をかなり改変してしまったこと
今回のドラマは10代将軍家治の時代です。
家治は穏やかな性格で妻を大切にする好人物だったようですが、政(まつりごと)は田沼意次が行っていて家治自身には特に面白いエピソードもなく、地味な存在とされる将軍です。
フジテレビは今まで家光、綱吉、吉宗、家斉、家定、家茂と時代背景とともに面白く派手は将軍を取り上げてしまったので今までドラマにしていない家治を選んだと思います。
でも逆にこの時代を選んだからこそ、史実を改変し面白い物語を作りやすかったのではないでしょうか?(結局面白くなかったわけですけど)
家治と松平定信の年齢設定や家重の死亡に関しての陰謀、また倫子の方が先に子供を産んでいるはずなのにドラマではお知保の方が先に世継ぎを産んだりとか…。
また京から輿入れしてきた公家の姫のお付きの女中がお品ひとりのみ、というのも違和感を感じる原因だと思われます。
時代劇が好きな人は日本史も好きな人が多めなので違和感を覚えてしまうのかもしれませんね。
ドロドロを期待したのに物足りなかった
今回の大奥は切ないラブストーリーに重きを置いています。
もちろんドロドロな足の引っ張り合いもありますが、基本的にいじめをする方のバックボーンが見えてこない。
SNSではみんな御台所を蔑ろにしすぎるし、学生のいじめみたいという意見がありました。
確かに着物に墨をかけるとか、布団に蛇を入れるとか、わかりやすい学生のいじめっぽくもありますね。
きんつばに碁石を入れたのだってあんなに大きな碁石が入っていたら切り分けた時に気づいてしまうはず。お品はきんつばを切り分けないで食べたの?細かいことを言えばお毒見が先に食べてしまうかもしれないし、あまりにもどうでもいい嫌がらせですよね。まあ碁石が入ってたくらいでは怪我もしないし、問題にはなりそうにないですけどね。どうせだった刃物ぐらい入れて流血して欲しかったw
昔の大奥は子供を妊娠させないために毒をもったり、側室をけしかけて正室の部屋に火をつけさせたりして、その側室も焼き殺してしまったりと壮絶でした。
昔からの大奥のファンはそういうのを期待していたのかもしれませんが今の時代なかなかそういういじめは難しいのかもしれません。
まとめ
大奥ohokuがつまらないと感じる理由は
現代風で軽めな時代劇なこと
NHKの逆転大奥と比較されてしまったこと
描いた将軍が地味だったために史実をかなり改変してしまったこと
と言えるでしょう。
今回の大奥は元々従来の大奥と違い「ラブストーリー」だと最初から宣伝されていました。
従来の上様を巡る女の戦いと比較したり、逆転大奥と比較するのは違うのかな〜と思っています。
視点をちょっと変えれば結構面白いですよ。
実際¥自分はツンデレ上様とまっすぐな何の計算もない倫子のラブストーリーにヤキモキされられました。
物語も半ばこれからもドラマを楽しみたいと思います。