ドラマ『魔物』で注目を集めているのが、源凍也(ゆたか・いてや)が暮らす“森の中の小さな家”。
幻想的でどこか寂しげな風景が、登場人物たちの心の奥にある“魔物”をより印象的に映し出しています。
この記事では、そんな世界観を支えるロケ地の中から特に印象深い3つを厳選してご紹介!源凍也の家のロケ地や、あやめとの運命的な出会いの場所、豪華な邸宅の舞台裏まで、見どころをわかりやすく解説します。
ドラマ『魔物』源凍也の家はどこ?世界観を彩るロケ地ベスト3
源凍也(みなもと・いてや)の住んでいる家
◆撮影場所:御殿場旧竹中別荘
住所:〒412-0026 静岡県御殿場市東田中1900
◆使われたのはどんなシーン?
あやめが最上陽子の家を訪ねた際、庭で見かけた飼い犬を追ってたどり着いた小さな一軒家。それが源凍也の住む家でした。
凍也は庭で犬と遊び、まぶしい日差しの中で穏やかな笑顔を見せます。サニーが誤って開いたホースの水があやめにかかりそうになると、凍也はさっと傘を差し出し、その優しさにあやめは心を許していくのです。
この家は、友人の母親から凍也が借りて住んでいる設定で、バイクや庭がある素朴な雰囲気が印象的でした。
◆あやめの恋が動き出す予兆
森の中の小さな家と小さな庭。横には凍也の乗っているであろうバイク。
裕福ではないけれど幸せに暮らしているように見える風景でした。その家は友達の母親凍也から借りたもの。
ホースからの水を防ぐための傘に入る二人。ホースの水を太陽に向けて虹を作り出し元気のないあやめを励ます凍也。彼もまたあやめに好意を持っているように見えましたね。
都会のセンスのいいカフェではなくこういうところで再開するのはあやめにとって新鮮に感じたことでしょう。
源凍也と華陣あやめが出会った場所
◆撮影場所:水際線プロムナード
横浜みなとみらいのノートルダム横浜 みなとみらいの前にある遊歩道水際線プロムナードで撮影されています。
住所:〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通5丁目52
◆使われたのはどんなシーン?
源夏音(北香那)から「助けて」と電話を受けたあやめは、待ち合わせ場所に急行。
そこに現れたのは、彼女の夫・源凍也。DVの疑いを持ったあやめは警戒しますが、突如現れた自転車をとっさにかばって助けてくれた凍也に、戸惑いながらも“男”として意識する瞬間が描かれます。
◆美しい夜景と怪しい青年の対比が印象的
横浜みなとみらいの美しい夜景を背景に、凍也の影のある雰囲気が際立ち、ロマンチックでありながらどこか危うさも感じさせる名シーン。
最上陽子(神野美鈴)の邸宅
◆撮影場所:SHIGENO河口湖ハウス
5/19バスツアー&撮影会、小ネタ情報!今までスタジオ内の素敵な写真をアップしていましたが・・・なんとお天気だと、新緑の美しい洋風庭園で撮影も行います♪どんな素敵な写真が撮れるか!想像を膨らませておいてください~♪#サンスポGoGoクイーン #撮影会 #SHIGENO河口湖ハウス #参加募集中 pic.twitter.com/TUiuUikmy7
— 【公式】サンスポGoGoクイーン (@sanspo55) April 4, 2019
住所:〒401-0331 山梨県南都留郡富士河口湖町長浜2328SHIGENO河口湖ハウス
◆使われたのはどんなシーン?
大学時代の恩師・最上陽子とその夫・名谷奥太郎の邸宅として登場。
ストーリーの大きな転機となる“名谷奥太郎が殺害される事件”の舞台でもあります。
◆大富豪の住むに相応しい白亜の大邸宅
アナウンサーから実業家として成功した最上陽子とベストセラー作家であり大学教授の名谷奥太郎が住むのに相応しい邸宅です。
白亜の邸宅はシンメトリーの階段とクラシックなインテリアが魅力。
上品な洋館のような雰囲気は、最上夫妻の気品と成功を象徴するかのようです。
周囲は緑に囲まれた静かな環境で、まるで別世界のような空間です。
その他のロケ地を紹介
源凍也がフェンシングを教えていた体育館
◆撮影場所:行田グリーンアリーナ サブアリーナ
住所:〒361-0061 埼玉県行田市和田1242
◆使われたのはどんなシーン?
凍也がフェンシングを教えているシーンに使用されました。
◆凍也の生活の一部を知ることができる
源凍也がフェンシングのコーチとして働く姿が描かれるシーンで登場。
高い天井と大きな窓が特徴の明るくモダンな体育館です。
名田の務める大学
◆撮影場所:東京工科大学片柳研究所
◆使われたのはどんなシーン?
あやめが名谷教授のセクハラ疑惑について聞きに行った場面で登場。ちなみにあやめの母校でもあります。ガラス張りの近未来的な外観が印象的です。
この建物が画面に現れたときには「何?この建物?」とびっくりしましたが、大学だったんですね。
東京工科大学の片柳研究所は、八王子キャンパス内にあるシンボル的な建物です。
ガラス張りで近未来的な外観が特徴で、最先端の研究設備が整った施設として知られています。
主に工学やバイオ、メディア分野の研究が行われており、学生や研究者が自由にアイデアを形にできる環境が整っています。
そのデザイン性と静かな雰囲気から、ドラマや映画のロケ地としても注目されています。
華陣あやめがDVについて語った講義室
◆撮影場所:東京工科大学片柳研究所講義室
◆使われたのはどんなシーン?
女性集め、女性の人権について抗議をするシーンに使用されています。
主にDVについての講義だったようですが、DVを受けている女性を「鍋に放り込まれたカエル」に例えているのが印象的でした。
DV問題について語るあやめの講義シーンに使用。例えとして「鍋に入れられたカエル」と表現するなど、彼女のシビアな現実認識が伝わる重要な場面です。
ロケ地で読み解くドラマ『魔物』のテーマと演出
寂しさや孤独を強調する背景の使い方
『魔物』の第1話では、横浜みなとみらいのこれらのロケーションは、登場人物の内面を象徴するように、美しい彼どどこか空虚で寂しげ。
またあやめの住むマンションは広くて彼女が社会的にステイタスを持っていることがわかります。
インテリアがシンプルなことで彼女がシンプルで合理的な性格なこともわかります。
ロケ地から読み解くキャラクターの心情や演出
美しい夜景、寂しげな森、ドラマ『魔物』の魅力は、そのロケ地の選び方にもしっかり表れています。
ただの“背景”ではなく、登場人物の心情や物語のテーマを浮かび上がらせるための大切なピース。こそんな『魔物』の世界観をより深く味わうために、印象的なロケ地をもとに演出意図を読み解いていきます。
夜景が美しい「水際線プロムナード」
→運命と疑念が交差する場所
華陣あやめと源凍也が初めて出会うのがこの場所。
煌びやかな夜景に囲まれた遊歩道は、一見するとロマンチック。
しかし、そこに登場したのはDV疑惑のある謎の青年・凍也。
あやめの不安とときめきが入り混じる複雑な心情が、美しさの中に潜む“違和感”として演出されています。
ロケ地としての夜景は、運命的な出会いを演出しつつも、どこか不穏な空気を漂わせる絶妙なバランスを保っています。
2. 静かな森の「御殿場旧竹中別荘」
→人間味とミステリーの共存
源凍也が暮らす山の中の小さな家。
そこは、日差しの中で笑う彼の無邪気な姿が見られる場所であり、あやめの心が開かれる転機となる場所です。
自然の中でのびのびと過ごす凍也はどこか無垢で、人間らしさを感じさせますが、一方でこの“隠れ家”のような空間がミステリアスな雰囲気も醸し出します。
まるで童話のような風景が、“心を許してはいけない”という視聴者への警告のようにも映るのが印象的です
ロケ地の選定が演出する「孤独」と「人間の本質」
『魔物』のロケ地には共通して“どこか寂しげ”という印象があります。
・広い空の下にぽつんと立つ人物(孤独)
・人の気配が少ない静かな森の中(秘密)
・クラシックで重厚な洋館(権力や支配)
こうした空間は、視聴者に対して「登場人物は何を隠しているのか?」という疑念を抱かせ、ミステリーとしての没入感を高める効果を持っています。
その一方で、登場人物たちが過去や痛みに向き合う姿に共感を覚えさせてくれる、感情の“よりしろ”としても機能しているのです。
まとめ|ロケ地はもうひとつの登場人物
ドラマ『魔物』において、ロケ地は単なる背景ではなく、物語を語る“もうひとりの登場人物”のような存在です。
都市の夜景、森の静寂、シンプルな自宅の部屋——それぞれの場所が持つ空気感や温度が、物語の深みを引き出し、視聴者の心に残る余韻を与えています。
ぜひ次回からは「どこで撮られているのか?」にも注目しながら観てみてくださいね。