believe 2話は刑務所内の出来事が中心となっていました。
刑務所に入ったことがない人がほとんどなので刑務所に入ると実際どのように暮らしているのかは全くわかりませんよね。
自分が気になったのは、弁護士(斎藤工)が狩山(キムタク)に面会にきた時に後ろにいた書記みたいな刑務官。
狩山はそれを気にして会話をしていましたね。
刑事ドラマなどをみても必ず受刑者の後ろにメモをとっている刑務官がいます。
実際はどうなんでしょうか?
弁護士が面会の時は刑務官がつかないのが本当!
弁護士の秋澤が面会にきている時、狩山は後ろの刑務官にかなり気を遣って会話をしています。
知られてはいけないことを聞かれたくないためだったのですが、実際もそうなのでしょうか?
実は弁護士が面会する時に立ち会いを拒否することができるのです。
秘密面会というのですが、受刑者が希望すれば弁護士との面会に立会人をつけないことができます。
過去に再審請求のための弁護士の面会の立ち会い拒否を認めなかった例がありました。
この裁判では刑務所側が負けています。
強盗殺人罪などで死刑が確定した男(67)と広島弁護士会の弁護士2人が再審請求の準備のため精神科医の同席で面会した際、広島拘置所が職員の立ち会いなしでの接見(秘密面会)を認めなかったのは違法として、死刑囚と弁護士2人が国に計330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で広島地裁は8日、「裁量権の範囲を逸脱し違法」として国に計66万円の支払いを命じた。
引用元:中日新聞
弁護士と受刑者の話に刑務官がいたら冤罪の話なんてできません。
罪を犯したとはいえ真実を話すという権利は守られているわけです。
現実通りなら狩山ももっと言いたいことを弁護士に言えるはずなんですよね。
つまり弁護士の秋澤先生が無能ということですね。
ドラマをスリリングにするためにには仕方のない演出なのかもしれませんね。
面会には必ず刑務官は付くの?
必ず付くわけではありません。 受刑者の罪の重さにより変わってきます。
刑務官がつかなかった場合は自分でどのような内容を話したのかを刑務官に申告します。
話した内容は全て記録される?
全てを記録しているわけではありません。
話の中で出てきた人物の名前、規定違反の内容がなかったのかをチェックしています。
脱獄や他の犯罪を促すような内容だったり、証拠隠滅の指示であったりすると即面会は中止されます。
ちなみに面会できる人は?
面会できる人は
受刑者の親族
配偶者、内縁関係者、親、子供、養子縁組した子供
家族ではないと判断され面会できない人
婚約者、恋人、外部と連絡を取るために養子縁組をしたと判断合えた親子
婚姻関係の調整、訴訟の遂行、事業の維持その他の受刑者の身分上、法律上又は業務上の重大な利害に係る用務の処理のため面会することが必要な者
結婚、離婚。子供の養育、相続、雇用関係などの調整のために相談が必要な人
受刑者から民事訴訟、再審請求などについて委任、相談を受けている弁護士
受刑者が運営する会社などの重要な決定についての相談者
公的機関の職員
更生に関係すると認められる者
出所後の身元引き上人、釈放後に受刑者を雇う者(雇用が現実的で面会により受刑者の更生になると認められる場合)
所長の裁量により面会が認められる人
継続的に交際をしてきたことが客観的に確認できることが必要であるとされています。
身元が明らかではない人、暴力団員、受刑者に悪影響のある恐れのある人は面会できません。
手紙は中を検閲される?
はい。内容を検閲されます。適切でない内容があった場合には書き直しを指示されます。
例えば、相手を脅迫したり、屈辱したり、困るようなこと、面会を強要すること、など。また職員の個人名を書くことも指導が入ります。
書き直しを拒否すると?
刑務所側がその部分を抹消(黒塗り)たり、手紙を出すことを許されない、なんてこともあります。
刑務所に関する不満などは書ける?
受刑者が立つ会に関して調査を行うために公共団体の機関に出す手紙は削除や抹消の指示はできません。
個人的な不満や悪口などには指導が入ることはありそうですね。
ドラマでは妻にだけわかる内容の手紙を出していましたが、封筒に入っていないように見えましたね。
多分開封するところはカットされていたのでしょうが、検閲の入った手紙や葉書にはハンコが押されます。
(刑務所によって形は違います)
もちろん妻への手紙も検閲されていたでしょう。
受刑者は手紙を誰にでも出せる?
基本的には誰にでも出せます。
例外は事件の共犯者、暴力団、前科のある人、同じ刑務所を出所した人、受刑者の更生の邪魔になる人。
受刑者は優遇処分によって月に4通から10通まで出すことができます。
【believe 1話】ワイヤーに当たって死んだ若さんは誰?そっくりな黒木との関係は?
まとめ
弁護士との面会は立ち会いの刑務官をつけることができないことがわかりました。
これがドラマに反映していたならば弁護士の秋澤とのやりとりはスムーズに行えましたね。
believeでは上川さん演じる林一夫が刑務官にも恐れられているほどの相当な悪い人みたいなのでなんでもありなんでしょう。
またそういうところが面白い部分でもあります。
3話では病院に担ぎ込まれた狩山がどう動くのか?刑務官林と何が起こるのか楽しみです。