金曜夜9時からフジテレビで桐谷健太主演「院内警察」の放送が始まりました。
主人公は病院内にある「院内警察」という部署で働く元刑事。院内でトラブルの解決、窃盗などのトラブルなど交番的な仕事をしていると説明がありました。
院内警察って初めて聞きましたが、本当にあるの?実際の仕事内容は?どんな人が務められるの?資格は?など気になることを調べました。
院内警察は実際にある?
呼び方は様々なのですが実際に病院内のトラブルの回避のために院内警察を置いている病院はあります。
ホスピタルポリス
院内交番
院内警察
院内ポリス
などと呼ばれています。
まだまだ普及はしていませんが全国の国立病院、大学病院等に開設されています。
慈恵大病院は2004年から渉外室として院内交番を設置してクレーム対応をしている草分け的な存在です。
どんな仕事をしているの?
◆病院内で起こる患者同士のトラブル
◆クレーム対応
◆落とし物管理
◆人探しなど
また職員の相談にのることもあるようです。
病院は誰でも出入りのできるとても無防備な場所です。
入院患者さんの荷物などを目当てに泥棒が見舞客を装って入り込んだりすることや
外来で待ち時間が長すぎる、医師や看護師の対応が悪い、などのクレームも多いとか。
時には暴力を振るう患者さんもいるとかなかなかヘビーな職場みたいですね。
近年ではドクターや病院がらみでこんな大事件が起きています。
2023年9月 静岡・富士宮市の病院で、男が入院患者の女性2人を刺したあと自殺を図り3人とも死亡するという事件
2022年1月埼玉県ふじみ野市で、在宅医療に携わる医師が患者の家族に散弾銃で撃たれて死亡した事件
2021年12月 大阪・北区の心療内科クリニックが放火され、院長や患者ら巻き込まれた26人が死亡した。犯人は患者だった。
病気を抱えた患者さんや家族は不安やストレスから精神的に安定しない状態になることが多く、医療関係者を恨むことも少なくありません。
そう考えると病院はとても危険を孕んだ場所であることがわかります。
簡単なことなら職員が対応できますが、医療事故がニュースになったりすると大変な量の電話がかかってきたり、電話口で職員を罵ったりする人も。このようなことが続くと職員が疲れてしまいますし、日常の業務ができなくなってしまいますね。
そういうことを考えると「院内交番」は必要だと思います。
「院内交番」がある、ということが周知されれば犯罪の防止にもなりそうですね。
そうえいば昔父が入院した時にまだ冷蔵庫は大部屋に一つしかなくて入れておいた食べ物を誰かに食べられてしまった、なんてことありました。
流石に院内交番に訴え出る話ではない小さな出来事ですが、窃盗といえば窃盗ですよねw
知り合いには待合室で置き引きにあったという人もいました。
どんな人が院内警察になれる?
一般的には警察OBが定年退職後に勤める人が多いとのことです。
先にお話しした慈恵大病院では4人の警察OBが勤務していらっしゃるそうです。
公務員ではなく民間の仕事なので特別な資格は必要ないですが、暴漢の対策のために武道の経験があったりトラブルに慣れた人がいいでしょうね。
試しに求人があるかどうか調べてみましたが、そのような求人はありませんでした。
思うに警察からの紹介とか現在の職員が知り合いを紹介しているのではないでしょうか?
まとめ
院内警察は実際にある職業であることがわかりました。
実際に国立病院や一部の大きな病院には院内交番が設置されているようです。
働いている人は警察官OBがほとんどです。
病院は実はとても無防備なところで犯罪者が入り込みやすいので院内警察は必要だと思います。
病院にも警察が必要だなんて物騒な世の中ですよね。近い将来どの病院にも院内交番の設置が義務化されることがあるかもしれませんね。