本ページはプロモーションが含まれています

【大奥】僧侶が猫を殺してしまう絵本の元ネタは南泉斬猫!ドラマでの重要な意味を考察

【大奥】僧侶が猫を殺してしまう絵本の元ネタは南泉斬猫!ドラマでの重要な意味を考察 エンタメ
スポンサーリンク

フジ大奥で僧侶がどちらが猫を飼うのか争いそれをみた高僧が「そんなことで諍いが起きるのらいっそ猫を殺してしまえ!」と猫を殺してしまったという絵本のエピソードが何度か出てきます。

スポンサーリンク

このエピソードは一回のみならず他の回でも出てきます。何か重要な意味があるのではないでしょうか?

さて、この物語、元となるお話があるのですが、内容はドラマとは少し違っています。

この物語のタイトルは?
◆この物語のあらすじは?
◆ドラマではどのような意味を持つのか?

についてまとめました。

スポンサーリンク

この話のタイトルは「南泉斬猫(なんぜんざんみょう)」

この物語のタイトルは「南泉斬猫(なんぜんざんみょう)」という禅話です。

大奥の2話で幼い倫子とお品がこの話をしている時に本の題名を「南泉斬猫」と言っていたので間違いないと思います。

子猫

南泉斬猫(なんぜんざんみょう)のあらすじ

「中国の唐時代、高僧である南泉のもとに多くの弟子が集まっていました。

ある日弟子たちが猫に仏生があるかどうかで二手に分かれ議論していました。南泉は最初は高みの見物を決め込んでいたものの、豪を煮やし猫を取り上げ、弟子たちを叱りました。

彼らに「何か賢明な言葉を言え。言えなければ猫を斬るぞ」と告げました。

しかし、誰も賢明な答えができなかったので南泉は弟子たちの前で猫を斬り捨ててしまいました。」

とここまでが大奥で紹介されている話ですね。実はその続きがあります。

「その夜、所用でいなかった一番弟子の趙州が帰宅し、南泉の話を聞くと、黙って履物を頭にのせて部屋を出て行きました。

南泉は彼の行動を見て、「おまえがいれば、猫を救えたかもしれないのに」と嘆きました。」という話です。

後半の趙州の黙って履物を頭にのせて部屋を出ていき南泉が「おまえがいれば、猫を救えたかもしれないのに」と言った意味が全然わかりません。

これは禅問答なので答えは各自で考えるのが正解。

禅問答とは:禅宗の修行法の一つ。修行者が疑問を問い、師家(しけ)がこれに答えるもの。転じて、何を言っているのか、はたからは分からない問答。

ドラマに出てくる本はカラフルで文字も大きかったことから子供用にわかりやすいストーリーに変えたものだったのでしょう。

スポンサーリンク

この話が登場人物に影響を与えた?

この話はドラマで何回か語られることになります。

どこでどのようにこの話について語られたのかまとめてみました。

和本

<2話>

「あるお寺で一匹の猫を誰が貰うかで争いが生まれたのです。それをみた南泉(なんせん)というお坊様が猫は争いの元になるからと殺してしまったのです。これは正しいことなのでしょうか?」とお品が倫子に尋ねます。

懐紙入れを作るお品と倫子の間で思い出話として語られます。

この時はただの思い出話として語られただけでした。

倫子はそれを思い出し「あの猫は可哀想だったな」と言います。

<7話>

お品は倫子に支えて15年目ということで倫子はお品のために家治に書庫の本を貸して欲しいとお願いしています。そして借りた本の中にはこの南泉斬猫もありました。
でもお品はこの時貞之助を捉えられ家治の側室になれと脅されてる真っ最中。

結局倫子はお品にこの本を渡すことはできませんでした。

<9話>

家治は倫子がお品のために書庫から借りた本の中に南泉斬猫を見つけ、そして女中に倫子とお品が幼い頃に読んでいた本だと知らされ、お品の元へ南泉斬猫を届けます。

「猫は争いの元になると殺されてしまいました。私はそのよく深い僧侶が嫌いでした。
なのに…貞治郎君のためならば私も喜んで戦うと思うのです倫子様はこのお話を読んだ時、猫を殺さず増やすと仰せでした。倫子様らしいですよね。」
とお品は語りました。

そして貞之助と密会していた蔵で猿吉と会うお品は穏やかで優しい猿吉の性格に

「そなたもきっと子猫を増やす人ですね。猿吉は人から奪うことではなく与えることのできる人なのです。真似をしたくてもできるものではありません」

と言います。

<10話>

猿吉が遺書を残しで死んだことでお品が倫子に毒をもり、家基を溺死させる指示をしたのではないかという疑いになり大奥は騒ぎになります。

家治はお品の「猫は争いの元になると殺されてしまいました」という言葉を思い出しある決断をします。

2話でできたこの南泉斬猫は大奥の登場人物の心に大切なものを思い出させる役割を持っているようです。

倫子の子猫を殺させないために「猫を増やす」という言葉は前向きで優しい性格のを象徴しているし。

猫を奪い合う僧侶は「お世継ぎを争う大奥や田沼の象徴」

「欲しいもののために醜くても争う」大奥の人たちや田沼や定信の浅ましさの事のようだし

「子供のために戦う」と覚悟を決めたお品の決意にも当てはまりそう。

お品の言葉は猿吉を改心させ、家治は次男の貞治郎とお品を争いから遠ざけようと行動します。

こう考えると全てこの南泉斬猫につながっているようですね。

スポンサーリンク

まとめ

僧侶が子猫を奪い合い、それを見た高僧が「猫は災いのもと」と切り殺してしまう話は南泉斬猫(なんぜんざんみょう)でした。

しかしこれは禅問答で理解が難しい話で、それを簡単に解釈したのがドラマで紹介されたストーリーになっているのだと思います。

そしてこのストーリーが大奥の登場人物の考え方や行動に深く関わっていることがわかりました。

大奥もあと最終回を残すのみとなりました。倫子と家治、お世継ぎと気になることがたくさんありますね。来週が楽しみです。

スポンサーリンク