歌手・俳優として長年活躍してきた世良公則さんが、参議院選挙への出馬を表明し話題となっています。
この記事では、世良さんの出身地や実家、学歴、これまでの経歴、そしてなぜ今「政治の道」を選んだのかを3つの視点から解説します。
この記事を読んでわかること
- 出馬理由の背景と3つの要素
- 世良公則の出身地・実家
- 学歴と芸能界入りのきっかけ
- 世良公則の芸能界での経歴
世良公則の出身地と実家はどこ?
出身は広島県福山市
世良公則さんは、1955年12月14日に広島県福山市で生まれ、現在69歳(2025年7月時点)です。
バイオリンを3歳から高校2年まで10年以上学んでいました。
これは近所のお兄さんがバイオリンを習っていて「かっこいいので自分も習いたい」と母親に頼み込んで習い始めたというエピソードがあります。
中学時代にロックに触れて以降、音楽への情熱が一層高まりました。
実家の家業や家庭環境について
世良さんの祖父は広島のお寺の住職で公務員の父と保育士の母、兄が1人。幼少期は県営アパートで育ちました。
3歳からバイオリンを習ってたいということでそこそこ収入は良かったのでは?と思われがちですが、世良さんんのインタビューによると「ごく一般的な家庭」だったそうです。
またお兄さんがいる、ということでロックに興味を持ったのはお兄さんの影響もありそうです。
世良公則の国籍は?
世良公則さんの国籍は日本です。
広島県福山市出身で、生まれも育ちも日本。祖父がお寺の住職をしていたので間違いはないでしょう。
日本のロックシーンを代表するアーティストとして、1970年代後半から活躍してきました。
SNSなどでは「世良公則 国籍」といった関連キーワードが見られますが、これは政治的発言が増えたことや参議院選への出馬表明をきっかけに、一部ネットユーザーが背景を探る中で出てきたワードだと考えられます。
実際には、国籍に関する疑惑や事実は一切なく、本人も日本国籍であることは明らかです。X(旧Twitter)でも、本人が「国籍や学歴についても事実と異なる情報が飛び交っている」とし、誤解や憶測を否定する姿勢を見せています。
芸能人が政治活動に踏み出すと、注目度が一気に高まり、さまざまな噂や憶測が広がることもあります。正しい情報を見極めることが大切ですね。
世良公則の学歴|出身高校と大学
世良さんは地元の小福山市立旭小学校・福山市立向丘中学校を卒業しています。
ロックとの出会いは中学の時。部活はバレーボール部でしたが、ローリング・ストーンズの「Paint it Black」を聴き「何だ、これは!」と衝撃を受け、海外のロックを聴きまくるようになりました。
ギターを始めて手にしたのは13歳の時です。バイオリンを習っていたので譜面を読むことができ夢中になりました。
バンドを組んだ高校時代
世良さんは地元の福山葦陽(いよう)高校に進学します。福山葦陽高校は公立で偏差値は50程度。
中学時代不良で成績が悪かったのですが、必死に勉強してこの高校に入りました。
高校時代も不良でしたが、同級生にバンドに誘われベースとして参加することになりました。
この時のバンドがのちの「ツイスト」になります。
h3:大阪芸術大学 芸術学部放送学科卒業
大阪芸術大学 芸術学部放送学科に入学しました。
大阪芸大の偏差値は45~50程度でさほど難しくはありませんが、芸大だけあって高額な授業料がかかります。
大阪芸術大学放送学科の学費は、2025年度入学生の場合、授業料が1,120,000円、施設設備費が460,000円、合計で1,580,000円です. これに入学金280,000円が加わります.
詳細:
- 授業料:1,120,000円 (半期分 560,000円)
- 施設設備費:460,000円 (半期分 230,000円)
- 入学金:280,000円
- 合計:1,860,000円
結構が学費がかかりますね。世良さんが音楽への道を目指すことを父親に話した時に4年間だけチャンスを与えるという約束だったそう。
大学在学中に、のちに「世良公則&ツイスト」となるバンドで頭角を現し、1977年『あんたのバラード』でポプコン&世界歌謡祭のWグランプリを獲得。
11月にメジャーデビューを果たし、翌年にはアルバムチャート1位に輝いて、日本のロックシーンを牽引する存在になりました。
世良公則のデビューのきっかけと経歴
世良公則さんが芸能界入りを果たしたのは、大学在学中に結成したロックバンド「ツイスト」での活動がきっかけでした。
1977年、「ツイスト」はヤマハ主催の音楽コンテスト「ポプコン」でグランプリを受賞し、翌1978年にシングル『あんたのバラード』でメジャーデビュー。
ハスキーで情熱的な歌声と力強いパフォーマンスで、一躍スターダムにのし上がります。
同時期にデビューした「サザンオールスターズ」と若者の人気を二分しました。
世良公則&ツイスト ヒット曲一覧(時系列)
発売年 | 曲名 | 解説・特徴 |
---|---|---|
1977年 | あんたのバラード(ポプコン版) | ポプコンでグランプリ受賞。デビューのきっかけとなる。 |
1978年 | あんたのバラード(デビュー曲) | 公式デビューシングル。熱い歌唱と独特なロックサウンドで大ヒット。 |
1978年 | 宿無し | 2枚目のシングル。情熱的でハードなロックナンバー。 |
1978年 | 銃爪(ひきがね) | 社会派の歌詞が話題に。オリコン1位・約60万枚を売り上げた代表曲。 |
1978年 | 性(さが) | 挑発的なテーマが話題に。賛否を呼ぶも根強いファン多数。 |
1979年 | 燃えろいい女 | ロックンロール調の人気曲。カラオケでも定番。 |
1979年 | 宿無し(ライブ版) | パワフルなライブパフォーマンスが好評。 |
1980年 | 恋の列車はリバプール発 | 後期を代表する一曲。哀愁を帯びたメロディが印象的。 |
音楽活動の傍ら、俳優としても積極的に活動!
1980年代にはテレビドラマ『太陽にほえろ!』などに出演し、「ちょっとおっちょこちょいで情けない」ボギーを演じ、多くの視聴者を魅了しました。
若い頃はワイルドな役が多かった世良さんですが、近年では優しい父親役なども演じることが多くなっています。
以下に、世良公則さんのテレビドラマ出演作を放送日順にまとめた表を作成しました。代表的な役柄や特徴も併記しています。
世良公則 テレビドラマ出演代表作一覧
放送年 | タイトル | 放送局 | 役名・備考 |
---|---|---|---|
1982年 | 太陽にほえろ!(1982年9月〜1984年4月) | 日本テレビ系 | 春日部一(通称・ボギー)刑事 |
1984年 | 25才たち・危うい予感 | 日本テレビ系 | 服部幹夫/主題歌も担当『導火線』 |
1985年 | 影の軍団IV | 関西テレビ・フジテレビ系 | 坂本龍馬 |
1985年 | 影の軍団 幕末編 | 関西テレビ・フジテレビ系 | 坂本龍馬 |
1986年 | 金曜日には花を買って | TBS系 | ―(詳細記録少) |
1987年 | 連続テレビ小説『チョッちゃん』 | NHK総合 | 岩崎要 |
2011年 | マルモのおきて | フジテレビ系 | 畑中陽介 |
2012年 | 連続テレビ小説『梅ちゃん先生』 | NHK総合 | 坂田俊一郎 |
2015年 | テミスの求刑(連続ドラマW) | WOWOW | 澤登栄太郎 |
2015年 | 下町ロケット(後編) | TBS系 | 貴船恒広 |
2021年 | 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』 | NHK総合 | 柳沢定一/柳沢健一(二役) |
世良公則が参議院選に出馬した理由3選!
この度、私し、世良公則は
— 世良公則 (@MseraOfficial) July 1, 2025
2025年27回参議院選挙において
私の人生で最も影響を受けた
大阪地区から無所属として
立候補する事を決意致しました。
外国人土地取得規制
オーバーツーリズム対策
再エネ賦課金廃止
積極財政、減税による経済対策等
を公約と致します。…
以前から世良公則というアカウントが政治的な発言をしていることに気づいていましたが、過激な発言が多く本人ではないと思っていました。今回の出馬によってこのアカウントがご本人だということを知りました。
音楽界で長年活躍してきた世良さんが、なぜいま政界に挑戦するのか。会見やインタビューから読み取れる「3つの理由」をご紹介します。
戦争を通じて芽生えた“社会への問題意識”
きっかけは1991年、湾岸戦争の時期にロサンゼルスでレコーディングを行っていた経験でした。音楽仲間の家族が戦地に行き、スタジオでは政治や戦争の話題が熱く交わされていたといいます。
「ミュージシャンも一国民として社会に声を上げるべきだ」という思いが芽生え、SNSで社会問題を発信するようになりました。
政治に届かない「外からの声」への限界
SNSでは積極的に発信を続けてきた世良さんですが、「外からの声は、政治の中にいる人に届いていない」と限界を感じていたと語ります。
「ノイズキャンセリングされているのではないか」と感じるほど、民意が政治に反映されていない現実を変えるには、中に入って直接声を上げるしかないと決意したのです。
自身の原点・大阪への思いと使命感
出馬を大阪から行うことについて、「音楽人生のスタートの地」だったこと、そして「日本を次の世代に残したい」という使命感が大きな理由だと話しています。
「右でも左でもない。日本の未来を真ん中から考えたい」という言葉に、しがらみに縛られない無所属での出馬の覚悟がにじみます。」
世良公則の政治的発言とは?
世良公則さんは近年、政治・社会問題についてSNSやメディアを通じて積極的に発言しており、以下のような主な政治的発信が確認されています。
コロナ禍の支援不足を批判(2020年)
- 安倍政権によるコロナ対策をめぐり、世良さんは自身のTwitterで「政府が国民に“もう少し頑張りましょう”としか言えない神経が理解できない」と厳しく批判しました(nikkan-gendai.com)。
- また、自粛要請や“ステイホーム”ムードに対し、芸能界の立場から「音響・照明スタッフなどの職に直結する人々が“人生を失う”レベルで打撃を受けている」として強い憤りを表明し、大臣の「楽しげにやっていますね」といった発言に対しても怒りを露わにしています(jisin.jp)。
文化・芸能支援の訴え
- 自身が所属する議員懇談会で、コロナ禍で苦境に立たされるエンタメ業界の現状を報告。政府の対応に疑問を投げかけ、「遠慮せずに声を上げるべきだ」と強調しました。
- 動物愛護法改正にも積極的に取り組み、ネット上での世論形成に寄与。YouTube動画を通じて「中立的立場から議員に寄与し、改正成功への要因となった」と述べています(jisin.jp)。
政権の政策への懸念(2022–2023年)
- 岸田政権の政治・経済政策に対し、「この国に“独立…”(原文不明)という意識の欠如がある」と危機感を訴える投稿を行っていました(tokyo-sports.co.jp)(※詳細な内容は過去投稿に基づく)。
自民党高市早苗氏との対話(2024〜2025年)
- 2023年には自民党・高市早苗前経済安全保障担当大臣との対談動画を複数回配信。ここでは日本のクリエイター支援や収入格差、地方振興の課題などについて語り、お互い政策対話を重視する姿勢を見せています(youtube.com)。
政治的発言の要約
領域 | 主な発言内容 |
---|---|
コロナ支援 | 文化・芸能従事者への手厚い支援を政府に要求 |
社会問題 | 動物愛護・労働者支援などに対する積極的発信 |
政治姿勢 | 政権政策への懸念。対談など通じた政策提案も |
一貫したスタンス | 「政治より社会を良くしたい」という〝中立からのアクション〟 |
こうした一連の発言から、世良公則さんはコロナ禍をきっかけに「声をあげる社会的責任」を自覚し、音楽・文化分野の視点から政治や政策に関与する姿勢を強めていると言えそうです。ご希望であれば、各発言の全文や投稿日時もお調べ可能ですので、お知らせください!
世良公則がステルス自民党と呼ばれる背景
世良公則さんは、2025年の参議院選挙に無所属で立候補を表明していますが、一部では「ステルス自民党」と呼ばれています。
これは、表向きは無所属ながら実質的には自民党寄りなのでは?という見方からきたものです。
なぜそのような事を言われるのでしょうか?具体的な理由としては、以下の点が挙げられます。
高市早苗氏との関係
世良さんは2023年に自民党の高市早苗前経済安全保障担当相と対談した経緯があり、その発信内容が保守的な立場に近いと受け止められたことから、「自民党との関係があるのでは?」という声が上がりました。
政策の方向性が自民党に近い
出馬会見では、外国人の土地取得に対する規制の必要性や、安全保障・観光公害など、保守的な政策に共感する主張を多く展開しています。こうした点も、ネット上では「自民党と近い考え方ではないか」と話題になりました。
無所属という立場への警戒感
政党色を出さずに「無所属」で立候補することに対して、一部の有権者からは「本当は自民党から支援を受けているのでは?」「あとから合流するのでは?」という疑念も広がっています。
とはいえ、世良さん本人はこのような憶測を明確に否定しています。
私しの出馬に関して、自民党のステルスで票を割る為の刺客だと、SNS 上で拡散されていると連絡がありました。
— 世良公則 (@MseraOfficial) July 2, 2025
その方々は、どのように確認をされたのでしょうか。
私しは、全くそのような考えはありませんし、お誘いも受けておりません。
立候補の必要な供託金に関しては、自身で納め臨んでおります。…
「ステルス自民という言葉に根拠はない」「外からの声が政治に届かないから中に入るだけ」とし、しがらみのない政治活動をするために無所属を選んだと説明しています。
本人が「右でも左でもなく、“真ん中”を歩く」と述べているように、特定政党に属さず、自身の信念に基づいて活動したいという意思がうかがえます。
以下は、2025年参議院選挙 大阪選挙区(改選数4)で立候補を表明・予定している人物の一覧です。報道などで名前が挙がっている人物を含め、計18名が立候補予定となっています(2025年7月2日時点の情報)。
h2:大阪選挙区の立候補予定者一覧(50音順)
候補者名(敬称略) | 所属 | 年齢 | 現職/新人 | 備考 |
---|---|---|---|---|
柳本顕 | 自民党 | 51歳 | 新人 | 元大阪市議・元参院議員 |
橋口玲 | 立憲民主党 | 56歳 | 新人 | 弁護士 |
杉久武 | 公明党 | 49歳 | 現職 | 現職参院議員 |
岡崎太 | 日本維新の会 | 57歳 | 新人 | 元大阪市議 |
佐々木理江 | 日本維新の会 | 42歳 | 新人 | 維新2人目候補 |
清水忠史 | 共産党 | 57歳 | 新人 | 元衆議院議員 |
渡辺莉央 | 国民民主党 | 30歳 | 新人 | 民間出身の若手候補 |
椛田健吾 | れいわ新選組 | 44歳 | 新人 | 元NHK職員 |
宮出千慧 | 参政党 | 40歳 | 新人 | 医師 |
正木真希 | 日本保守党 | 46歳 | 新人 | 弁護士 |
東修平 | 無所属 | 36歳 | 新人 | 元四條畷市長 |
稲垣秀哉 | 新党くにもり | 56歳 | 新人 | 保守系団体出身 |
上妻敬二 | 諸派 | 67歳 | 新人 | 詳細不明 |
瀬戸弘幸 | 日本改革党 | 73歳 | 新人 | 保守系活動家 |
平理沙子 | チームみらい | 34歳 | 新人 | 教育・子育て訴える |
武内隆 | NHK党 | 62歳 | 新人 | 政見放送常連候補 |
橋口和矢 | 無所属連合 | 55歳 | 新人 | 詳細不明 |
世良公則 | 無所属 | 69歳 | 新人 | ミュージシャン・俳優 |
- 大阪選挙区は定数4ですが、立候補者が非常に多く、激戦区です。
- 世良公則さんのような著名人の立候補は、選挙全体の注目度を高める効果も。
- 政党色の強い候補と、無所属系・政治団体系の候補が入り混じる選挙構図です。
まとめ
歌手・俳優として活躍してきた世良公則さんが、2025年参議院選挙に無所属で出馬を表明し注目を集めています。広島県福山市出身で大阪芸術大学卒、音楽活動と並行して俳優としても人気を博してきました。
社会問題への関心は湾岸戦争中の経験がきっかけで、政治に届かない“外からの声”の限界を感じたことから出馬を決意。「真ん中から未来を考える」と語り、保守的政策も掲げる姿勢から「ステルス自民党」との声もありますが、本人は明確に否定しています。