男子110mハードルの日本記録保持者、村竹ラシッド選手。アフリカのトーゴ出身の父親と日本人の母親を持つ彼が、なぜ日本代表として世界の舞台で活躍するのか。
そのルーツや、気になる名前の由来、陸上を始めたきっかけまで、徹底的に深掘りします。
この記事を読んでわかること
- 村竹ラシッド選手はどこの国とのハーフか、家族や名前の由来
- 学歴や陸上を始めたきっかけ、競技人生の歩み
- 日本記録を樹立した実績と国内外での戦績
- 世界陸上での注目ポイントと今後の展望
ハーフは本当?村竹ラシッド選手のルーツと両親について
父親・母親の出身地と国籍
村竹ラシッド選手は、アフリカのトーゴの父親と日本人の母親とのハーフと言われています。
公的なプロフィール(日本陸連・所属先のJAL)では両親の国籍や出身地について公式の記載はありませんが、一部情報では「父親が西アフリカ・トーゴ出身、母親が日本人」とされています(出典:Wikipedia英語版)
公式には村竹選手は日本で生まれ育ち、日本代表としてオリンピックや世界陸上に出場しています。
父母の国籍に関わらず、日本の陸上界で才能を磨き、競技者として成長してきたことは確かな情報です。
なぜ日本代表なのか?国籍と代表選手としての登録
村竹ラシッド選手は日本国籍を有しており、公式な国際大会では日本代表選手として出場しています。
出生地は千葉県松戸市で、日本で育ったことから、国籍上も代表選手としての登録に問題はありません。
陸上競技において、国際大会に出場するには国籍が重要な要件となりますが、村竹選手の場合は日本陸上競技連盟(JAAF)に登録され、日本代表として公式記録や大会出場資格を保持しています。
これにより、パリオリンピック2024や世界陸上2025などでも日本代表として参加できるのです。
また、日本で生まれ育った選手として、日本国内の大会で経験を積みながら国際大会での実績を積んでいる点も、代表選手としての信頼性を高めています。 (JAAF公式プロフィール)
名前「ラシッド」に込められた意味とは?
村竹ラシッド選手の「ラシッド」という名前は、イスラム圏やアフリカ圏でよく見られる名前で、「正しい導き手」「指導者」を意味するとされています。
両親の「こうあってほしい」という愛情が感じられる名前ですね。
本人や公式プロフィールでは具体的な由来は公表されていませんが、名前から推測すると父親側の文化的ルーツが影響している可能性があります。
名前は単なる識別のためだけでなく、文化的背景や家族の価値観を反映することも多く、ファンやメディアからも関心が高いポイントです。今後本人がインタビューで語る機会があれば、名前に込められた意味や家族の思いを紹介できるでしょう。
村竹ラシッド選手のプロフィール
プロフィール表
項目 | 内容 | 出典 |
---|---|---|
名前 | 村竹 ラシッド | JAAF公式 |
生年月日 | 2002年2月6日 | JAL公式 |
出身地 | 千葉県松戸市 | Wikipedia |
所属 | 日本航空(JAL) | JAL公式 |
身長 | 179cm | JAL公式 |
専門種目 | 110mハードル | JAAF公式 |
学歴 | 第一中(千葉) → 松戸国際高校 → 順天堂大学 | JAAF公式 |
自己ベスト | 12秒92(110mH、2025年8月) | JAAF公 |
村竹ラシッド選手は千葉県松戸市で生まれ、日本で育った110mハードルのエースです。中学時代から陸上競技を始め、高校は松戸国際高校で全国大会を経験。
身長179cmの長身を活かしたハードル走はスピードと技術を兼ね備え、国内外の大会で好成績を収めています。
自己ベストは2025年8月に記録した12秒92で、日本記録にも匹敵するタイムです。 (JAAF公式)
日本記録への第一歩|村竹ラシッド選手の出身高校と当時の活躍
h3: 松戸国際高校3年時のインターハイ制覇と“高校3冠”達成(2019年)
村竹ラシッド選手は松戸国際高校出身です。
千葉県立松戸国際高等学校(通称:松国)は、国際教育に力を入れた公立高校で、偏差値は2025年度版で60とされています みんなの学校情報。
偏差値と学科の特徴
松戸国際高校は、普通科と国際教養科の2つの学科を設置しています。
普通科は単位制で、国際教養科は英語教育に特化しています。
特に国際教養科では、英語だけでなく第二外国語の学習や海外姉妹校との交流、留学生の受け入れなど、国際理解教育が充実しています 帰国子女・海外子女向けオンライン家庭教師のEDUBAL|インターネットで個別指導。
校風と教育理念
学校の教育理念は「松国力を高め、社会力豊かなグローバル人材を育成する」ことであり、心情、智能、体軀、希望力行の4つの柱を基にした教育を行っています 千葉県学校教育情報ネットワーク。
また、ユネスコスクールとして、持続可能な開発のための教育(ESD)の推進拠点に指定されており、国際理解と社会貢献の意識を高める活動が行われています 帰国子女・海外子女向けオンライン家庭教師のEDUBAL|インターネットで個別指導。
陸上部の実績と強さ
松戸国際高校の陸上競技部は、特に男子110mハードルでインターハイ優勝の実績があります。また、ウエイトリフティング部も国体に出場するなど、他の部活動も活発に活動しています 個別指導PLOWS。
出身の有名人
松戸国際高校の卒業生には、以下のような有名人がいます:
- 長谷川京子(女優)
- 高梨臨(女優)
- 雨宮朋絵(タレント)
- 八島広樹(お笑い芸人)
- 佐谷戸ミナ(モデル) みんなの学校情報
村竹選手は、松戸国際高校3年生の2019年に、インターハイ、国体、U20日本選手権の3大会を制し、「高校3冠」を達成しました。
特にインターハイ南関東大会で13秒91(当時高校歴代3位タイ)をマークし、初の13秒台に突入したことが注目を集めました。
これにより、全国レベルでの実力が広く認識されるようになりました。
村竹ラシッド選手の出身大学は?
順天堂大学のスポーツ健康科学部は、スポーツ科学や健康科学を学ぶ学部で、偏差値はおおよそ60前後とされています。
村竹選手が在籍していた時期の詳細な成績は公表されていませんが、同学部はスポーツ選手の育成にも力を入れており、陸上競技部も活発に活動しています。
順天堂大学に進学した村竹選手は、大学2年生の2021年に東京オリンピックの参加標準記録を突破し、3年生の2022年にはオレゴン世界陸上に出場しました。
さらに、2023年9月には、泉谷駿介選手が持っていた日本記録13秒06を上回る13秒04をマークし、日本記録を樹立しました。 Tokyo Foward 2025
順天堂大学出身のスポーツ選手・有名人
村竹選手の出身校である順天堂大学には、他にも多くの著名なスポーツ選手が在籍または卒業しています。
特に陸上競技部では、泉谷駿介選手(住友電工)などが活躍しており、村竹選手も彼を尊敬し、刺激を受けていると公言しています 月陸Online|月刊陸上競技。
村竹ラシッド選手の陸上を始めたきっかけと競技人生の歩み
村竹選手は元々走るのが早く小学5年生時の担任から競技を勧められていました。最初は断っていたのですが、とても熱心に誘われたのでそんなにいうのならと陸上部に入部。
ハードルを専門に選んだのは中学の夏で、走ること、飛ぶことが得意だった彼はその両方をいかせたこと、そしてハードルを種目に選ぶ人がいなかったことで選びました。
高校時代には全国大会での経験を積み、大学時代には順天堂大学のトップ選手として、日本記録に迫るタイムを記録。卒業後は日本航空(JAL)に所属し、プロとして競技を継続しています。
独自考察として、村竹選手の競技人生を特徴づけるのは「成長のタイミングが非常に戦略的」という点です。
中学・高校で基礎を固め、大学で競技戦略や国際経験を積むことで、社会人になってからも短期間で日本記録級の結果を出せる土台を作っています。
これは一般的な陸上選手の成長曲線よりも効率的で、才能だけでなく計画性が非常に高いことを示しています。
h2:主な実績と記録
h3: 日本記録保持者(12秒92)
2025年8月16日、福井県で開催された大会で、村竹選手は12秒92(+0.6)の日本新記録を樹立しました。これは日本人初の13秒切りとなる快挙であり、世界歴代11位タイのタイムです。
世界陸上出場歴
- 2022年オレゴン大会:予選で13秒27をマークし、世界選手権の参加標準記録を突破。 月陸Online|月刊陸上競技
- 2025年東京大会:日本代表として出場予定。
パリオリンピック(2024年)出場・5位入賞
2024年のパリオリンピックでは、男子110mハードルで日本勢初のファイナリストとなり、決勝で13秒21(-0.1)を記録し、5位に入賞しました。 月陸Online|月刊陸上競技
実はランシッド選手は2021年の東京五輪の選考会となった日本選手権決勝で、まさかのフライングにより出場を逃しています。その時はオリンピックを特に意識したことはなかったと語っています。
戦うことすらなく失格という事実は相当悔しかったーそれで彼のオリンピックに対する意識が変わりました。
成長の軌跡と注目ポイント
村竹選手は、松戸国際高校時代にインターハイ3冠を達成し、順天堂大学では日本記録を更新するなど、急速に成長を遂げました。特に、大学時代に科学的なトレーニングと戦略的なフォーム改良を取り入れたことが、記録向上の要因と考えられます。
今後の展望と注目点
村竹選手は、2025年の世界陸上や2026年のアジア大会など、今後の国際大会での活躍が期待されます。特に、12秒台の壁をさらに縮めることができれば、世界のトップ選手との競り合いが可能となり、メダル獲得の可能性も高まります。
村竹ラシッド選手は、今後の大会での活躍により、さらなる注目を集めることが予想されます。彼の成長と成果に注目し、応援していきましょう。
村竹ラシッド選手の戦績
2022年 世界選手権オレゴン出場
2023年 ダイヤモンドリーグ 5位
2024年 日本選手権 優勝
2024年 パリ2024オリンピック 5位
2024年 ダイヤモンドリーグ 6位
2024年 WAコンチネンタルツアー・ゴールド 優勝
2025年 アジア選手権 優勝
*日本記録保持者(12.92)
世界陸上はここを見ろ!村竹ラシッド選手の勝負の鍵
日本人初の12秒台保持者としての意味
村竹選手は2025年8月に日本人初の12秒台(12秒92)を記録しました。
これは国内の男子110mハードルにおける歴史的快挙で、世界陸上でも十分に通用するタイムです。
彼が出場することで、日本代表としての存在感が強くなるだけでなく、世界大会での競技レベル向上の象徴とも言えます。(JAAF公式)
戦術と走りの特徴
村竹選手の強みはスタートダッシュの鋭さと、ハードル間のリズムの安定性です。
12秒台を記録できるフォームは、スピードとテクニックの両立が求められる世界レベルでも高く評価されています。世界陸上では、予選から決勝まで安定した走りを維持できるかが、メダル獲得の鍵となります。
世界で戦うための課題
世界陸上での上位入賞には、風やトラック状況への対応力や、メンタルの安定性が重要です。
12秒台のタイムは十分速いものの、世界のトップは12秒前半台をマークする選手もおり、予選から全力を維持する戦略が求められます。村竹選手の今後の成長と経験値が、世界大会での結果を左右するポイントです。
パリオリンピックで話題の”ジョジョ立ち”は再び見られる?
村竹ラシッド選手が2024年のパリ五輪男子110mハードル決勝で披露した「ジョジョ立ち」は、瞬く間に話題となりました。
のポーズは、人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクターが見せる独特な立ち姿で、村竹選手自身も「楽しんで臨もうと思って、考えたときに、鵜沢がよくやっててすごい楽しそうだなと思って、俺もやってやろうと思って」と語っています 集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva。
このユニークなパフォーマンスは、競技の緊張感を和らげ、観客やメディアの注目を集めるとともに、村竹選手の個性とエンターテイメント性を際立たせました。
また、彼のSNSやメディア出演時には、ジョジョ立ちを再現する場面も見られ、ファンとの交流の一環としても親しまれています。
世界陸上2025東京大会でも、村竹選手が再び「ジョジョ立ち」を披露する可能性は高いと考えられます。彼のパフォーマンスは、競技の枠を超えて観客を楽しませる要素となっており、今後も注目の演出となるでしょう。
まとめ
村竹ラシッド選手は、中学・高校で基礎を築き、大学で戦略的トレーニングを積むことで急成長を遂げた、日本男子ハードル界の新星です。
日本人初の12秒台を記録したことにより、国内外で注目され、世界陸上やオリンピックでも期待が高まっています。今後は世界トップ選手との競り合いを通じてさらなる記録更新が期待され、彼の成長は日本陸上界全体の活性化にもつながるでしょう。