TBS系の長寿番組『アッコにおまかせ！』が、2026年3月で終了することが発表されました。放送開始から40年という節目を迎える中、番組の“顔”である和田アキ子さんは「やり切った」と語っています。しかしその裏には、体調面の限界や時代の変化による番組改編の動きも。この記事では、和田アキ子さんのコメント全文とともに、終了の背景や今後の番組枠の行方を詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
- 『アッコにおまかせ！』終了の正式理由と和田アキ子さんのコメント全文
- 終了の背景にある体調・発言問題・視聴率の現状
- 制作側が番組終了を決断した3つの理由
- 後番組の有力候補とTBSの2025年改編動向
アッコにおまかせ！終了の理由は「番組40周年」の節目だった！和田アキ子のコメント全文
TBS系『アッコにおまかせ！』が2026年3月をもって終了することが発表されました。
その際、司会の和田アキ子さんが番組内で語ったコメントがこちらです。
和田アキ子さんが番組内で語ったコメント全文と「長期継続の難しさ」
「アッコにおまかせはお陰様で先月40周年を迎えました。私はずっと前からこの番組に関しては自分なりにしっかりと区切りをつけたいと思っていました。
そして40周年を目標にしておりましたが、これが一番良いタイミングだなと思って今日発表させていただきます。
アッコにおまかせは来年の3月をもって終了とさせていただきます。
本当に今までやってこれたのはスタッフの皆さんはもちろんですけど、それ出演してくださったレギュラーの皆さん、そして何よりも日曜日のお昼11時45分にこのチャンネルに合わせてくださった視聴者の皆さんのおかげだと深く感謝しております。
この40年間本当にありがとうございました。
これからは1回1回を大切に皆さんとともに明るく楽しくお届けしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。長い間ありがとうございました。
和田アキ子がいなくなるわけではなく、歌も頑張りますし、明るく楽しく頑張っていこうと思います。」
（出典：TBS『アッコにおまかせ！』2025年11月2日放送回）
このコメントから読み取れるのは、「自分の意思による前向きな決断」であることです。
特に「ずっと前から区切りをつけたいと思っていた」「40周年を目標にしていた」という部分は、突然の終了ではなく、数年前から意識的に準備していた節目だったと分かります。
和田さんは現在74歳。
長年にわたり、生放送を毎週こなすスケジュールは容易ではありません。
歌手活動やイベント出演も継続しており、「番組に全力を注ぐことが難しい状況」も背景としてあったと考えられます。
加えて、番組の象徴でもあった和田さん自身が「一番良いタイミング」と語ったことで、スタッフ側もその意志を尊重した形です。
体調面やスケジュール調整の可能性 vs. 制作側の「改編の思惑」
和田アキ子さんのコメントからは「40周年を節目に自ら区切りをつけたい」という前向きな姿勢が伝わります。
ただ、その決断の背景には、長年の生放送を続ける中で感じてきた体調面の変化も無関係ではなさそうです。
和田さんは2023年8月、難病指定の「突発性大腿骨壊死症」を公表し、歩行が困難になるほどの痛みを抱えていたことを明かしています（週刊女性プライム）。
さらに2024年3月には「片目の視界に異常を感じた」と自ら番組で報告し、治療を受けながら活動を続けていましたが2025年には網膜色素上皮裂孔と悪化したことを話しています。（めざましMedia）。
こうした状況の中で、毎週の生放送を続けることは年齢や身体的にも大きな不安を抱えてのことだったと考えられます。
それでも和田さんは、「これが一番いいタイミング」と自ら言葉を選んで語り、「引退」ではなく「前向きな区切り」**であることを強調しました。
この潔い判断には、長年の責任感と番組への愛情がにじんでいます。
一方で、TBS側にも「改編の思惑」があったことは確かです。
近年の視聴率低下（4〜5％台）や若年層のテレビ離れが進む中、日曜昼の新しいコンテンツを模索する流れがありました（デイリー新潮）。
つまり今回の終了は、本人の健康と意志、そして放送局の改編戦略が一致した“円満な幕引きだったといえるでしょう。
| 要因 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 本人の意思 | 40周年を区切りにしたいという明確な目標 | 番組内での公式コメント |
| 体調・スケジュール | 声帯不調や入院経験、他の活動との両立 | 長期生放送の負担増 |
| 制作側の判断 | 視聴率の低下・改編期のタイミング | 番組リニューアルの機運 |
制作側が終了に踏み切った「3つの裏事情」！視聴率とコンプライアンス問題
番組終了の背景には、本人の意志だけでなく、制作側・放送局側が抱える複数の課題がありました。ここでは「視聴率」「コスト・リニューアル」「不適切発言・炎上リスク」の3点に分けて解説します。
視聴率の低下とマンネリ化｜長寿番組の宿命
まず挙げられるのが、視聴率の低下と番組内容のマンネリ化です。
『アッコにおまかせ！』は2017年度には平均視聴率8.2％を記録し、同時間帯トップを獲得していました。(スポニチ)
しかし近年では、2022年時点で“4〜6％台”と報じられています。(gooニュース)
固定視聴者は多い一方で、新規層の獲得が難しく、若年層のテレビ離れも進行。
“番組の安定感”が“変化のなさ”に転じたとも言われています。
また日曜日のTBSの番組編成は
節目の40周年で終了を決めた背景には、こうした数字面の潮流もあったと見られます。サンデーモーニング、サンデー・ジャポン、ニュース、アッコにお任せと１週間の出来事を追う老舗番組が続いており新鮮さが無くなっていた事実は否めません。
制作コストとリニューアル戦略｜番組枠の再構築へ
次に大きいのが、制作費とリニューアル戦略です。
近年、テレビ局全体で制作費の見直しが進み、長寿番組の大型セット・多人数出演構成は負担となっていました。
視聴率の低下はスポンサー収入にも直結し、投資効果の面から「新番組への転換」が検討された可能性が高いです。
また、TBSではこの時間帯（11時45分〜）を「次世代層にも届く週末情報枠」として再設計する動きもあります。
トーク中心のフォーマットから、SNS連動型や若手MC起用など“刷新”の兆しが見られることも、終了判断に影響したと考えられます。
まとめると：
- 制作費と視聴率のバランスが取れなくなっていた
- スポンサー離れを防ぐための「新コンテンツ」構想が浮上していた
- 40周年という節目はリニューアル発表の最適タイミングだった
和田アキ子の不適切発言が原因？炎上具体事例と番組運営への影響
近年、和田アキ子さんの「歯に衣着せぬ発言」がSNSで拡散され、複数回の炎上と謝罪につながりました。これらは単発の話題に留まらず、番組ブランドやスポンサーリスクの評価に影響を与えた可能性が高いです。
主な事例と経緯（時系列で整理）
- 北口榛花選手を「トドみたい」と表現（2024年8月）
- 放送中に北口選手のリラックスした姿を「トドみたい」と例え、視聴者の反発を招きました。番組放送後に和田さん本人が番組内で謝罪しています。女性自身+1。
- WBCの選手を動物に例える発言や顔真似（2024年）
- ラーズ・ヌートバー選手の顔真似や容姿を揶揄するような表現で批判が出ました。SNS上で「人の容姿を笑うべきではない」との反応が強まりました。FRIDAYデジタル+1。
- 大河原町の町議に関する発言での謝罪連発（2024年7月）
- 本会議中にスマホゲームをしていた町議を取り上げた際、「かわいい」と発言して批判を浴び、放送中に複数回謝罪する事態になりました。業界関係者からは「謝罪が続く様子が痛々しい」との声も出ています。デイリー新潮。
- 大谷翔平選手に関する表現（2025年）
- 大谷選手の発言や投稿を巡り、「いやらしい言い方」などの発言で議論になり、共演者とやり取りの末に謝罪する場面がありました。nikkansports.com+1。
これらが番組・局にもたらした影響
- 視聴者の信頼低下：炎上事案は一定数の視聴者離脱につながる可能性があり、特に若年層の反発は顕著です。SNSでの否定的反応は番組イメージに直結します。女性自身+1。
- スポンサー・広告面のリスク：発言がブランド毀損に発展する懸念があるため、スポンサー側の評価が厳しくなることが想定されます（一般的な局運営の常識としての影響）。デイリー新潮。
- 制作サイドの対応コスト増：謝罪や放送内容の見直し、出演者へのガイドライン徹底といった対応が必要になり、運営コストが増える傾向があります。デイリー新潮+1。
和田アキ子さんの「炎上は」なぜ繰り返されるのか？
- 文化・世代ギャップ：和田さんは長年のキャリアで築いた語り口を持っていますが、ネット世論や表現に対する許容範囲はここ数年で大きく変化しました。従来受け入れられた芸能界のご意見版的な辛口コメントが現代では批判対象になりやすい事情があります。デイリー新潮
- 生放送フォーマットの特性：生放送では一瞬の発言が切り取られやすく、意図が伝わりにくいまま拡散されるリスクがあります。
短いフレーズで炎上が広がる現状は、制作側にとってコントロールしにくい課題です。デイリー新潮。 - 謝罪の反復が招く逆効果：謝罪を何度も繰り返すと「謝罪が形式化している」「認識のズレがある」と見なされ、信頼回復が難しくなることがあります。業界内では「謝罪対応の質」も重要視されています。デイリー新潮。
番組終了決断との関連性
- 単一の失言だけで番組終了に直結したわけではありませんが、頻発する炎上が制作側の“リスク許容度”を下げたのは明らかです。視聴率や制作費と合わせて、発言リスクの増大が「フォーマット見直し」の大きな理由になったと考えられます。女性自身+2デイリー新潮+2。
アッコにおまかせ！日曜昼の後番組はどうなる？今後の番組枠の行方
『アッコにおまかせ！』の終了後、TBSの日曜昼枠がどのように生まれ変わるのかにも注目が集まっています。現時点では正式な後番組は発表されていませんが、「情報＋バラエティ」を融合した新番組になる可能性が高いと見られています（※TBS関係者インタビュー・日刊スポーツ2025年11月2日より）。
過去のフジテレビ系『笑っていいとも！』終了後の流れを見ても、長寿番組終了の際は新たな視聴層を取り込むためのテコ入れが行われるケースが多いです。
そのため、TBSとしても若年層やファミリー層を意識した番組を投入してくる可能性が考えられます。
まとめ：「アッコにおまかせ！」終了の背景に見える区切りと次の時代へ
『アッコにおまかせ！』の終了は、単なる番組の終焉ではなく、和田アキ子さんが自ら区切りをつけた“前向きな決断”でした。
長年の生放送を支えた情熱と責任感の一方で、体調の変化や視聴率の低下、そして時代の価値観の変化による炎上リスクなど、制作側の事情も重なっていました。
TBSとしても「40周年」という節目を機に番組改編を進める方針で、日曜昼の新たな情報バラエティへとバトンが渡される見通しです。
40年にわたってお茶の間に笑いと話題を届けた功績は計り知れず、番組の幕引きは“円満な世代交代”として語り継がれることでしょう。
